今日は、東京FMの番組「タイムライン」に生放送で出演した。
http://www.tfm.co.jp/timeline/index.php
懐かしの半蔵門の隼町、にあるスタジオに行ってみたい気持ちもあったが、所用のため電話出演した。
企画趣旨は、下記のとおり。
「先の参院選の比例代表で、政治団体「支持政党なし」の得票が64万票を超えたことが話題となりました。
専門家のなかには「選挙の冒とくだ」と批判していますが、有権者に問題がないとも言い難いのではないでしょうか。
根本には「政治への無関心」があるのかもしれません。
投票率は54・70%で戦後4番目の低さでした。
有権者はどうすれば政治に関心を持つことができるのでしょうか?
このような事実があるなか、ジャーナリストの佐々木奎一さんは、アメリカの大統領選挙やイギリスの国民投票が導入している「有権者登録制度」の導入を挙げ、ブログで、このように綴っています。
選挙に行きましょう、とお願いされて、仕方ないなぁ、と渋々行くような履き違えた風潮を、変える必要があるのではないか?
有権者登録制にすれば、少なくとも、政治家は、政治に関心のある人々を相手にすることになる。自然に、政治家の言動は、いまとは違ってくるはすだ。
少なくとも政治に無関心な人々の目線に合わせた政治ではなくなり、今よりは、政治の質が上がる効果があるのではないか。
「有権者登録制度」で政治への関心は高まるのでしょうか?
その可能性を佐々木奎一さんと共に探ります」
打ち合わせでは、出演時間は、19:25から19:39で、主な質問として、以下のことをきく予定ときいていて、実際その通りだった。
「Q.まずは、参院選の戦後4番目の低さという投票率54・70%と、比例代表で、政治団体「支持政党なし」の得票64万票を超え、これについて、どのように感じていますか?」
「Q. そのなかで、アメリカの大統領選挙やイギリスの国民投票が導入している「有権者登録制度」の導入を挙げています。
「有権者登録制度」とは、どのような制度か?簡単にご説明をお願いします」
「Q. 導入することで、どのような効果、メリットがあると考えますか?」
特筆すべきは、スタッフから、「※自由に意見交換をお願いします。」とあらかじめ聞いていた点である。この番組には、自由な言論空間、デモクラシーがある。
そのため、気兼ねなく話すことができた。なお、筆者が話した内容のほとんどは、当サイトで以前に書いた「参院選のキーマン「メルヘンチックな青い鳥層」」と「白票、無効票、低投票率にみる有権者登録制の是非」による。
ただ、19:39より2分ほど早く終わったため、多少言い足りなかった点があったので、ここに加筆する。
「有権者登録制度」を導入すると、無論、関心のない有権者は除外する面はある。その上で、筆者が言いそびれたのは、次の三点。
「「有権者登録制度」を導入すると、政治に関心のある人の声が、政党、政治家に反映されるので、たとえ批判するのにしても建設的な批判となる。結果的に、政治の質が上がる。政治の質が上がると、有権者登録をしていない人のなかで、政治に関心を持ち始め、有権者登録申請する人が、増える」
「尾崎咢堂は戦前、普通選挙法が導入されるとき、「普通選挙は日本ではまだ早い」と言った。我々日本人は、その状況からまだ完全に脱していないのではないか。つまり、政治に無関心な人は、選挙権を行使するのはまだ早いのではないか」