平成二十九年五月二十二月付、のauのニュースサイト
EZニュースフラッシュ増刊号の「朝刊ピックアップ」で記事
「自民党「受動喫煙NGのガン患者は働くな! !」」
を企画、取材、執筆しました。
21日付の日本経済新聞朝刊に「『がん患者は働くな』、禁煙議論、自民部会でやじ?、患者団体反発、議員は否定」という記事がある。
それによると、「受動喫煙の防止策を非公開で議論した15日の自民党厚生労働部会で、たばこの煙に苦しむがん患者の立場を訴える議員の発言に「(がん患者は)働かなくていい」という趣旨のやじがあったとして、患者団体が反発している。
やじを受けたのは三原じゅん子参院議員である。「部会では、飲食店について原則禁煙とする厚生労働省案と、表示すれば喫煙を認める自民党案が示され議論が紛糾。複数の出席者によると、子宮頸がんの経験者で厚労省案を支持する三原氏が「働きながら治療するがん患者は店を選べない。命がけで喫煙の仕事場で働く苦しさを考えてほしい」と訴えた際、男性議員がやじを発した」という。
「やじを受けた三原じゅん子参院議員は取材に対し、部会が非公開だったことを理由に詳細は明かさなかったが「本当に残念。がん患者の働く場を奪うようなことを言ってはいけない」と述べた。
なお、同氏のブログには、こう書いてある。
「私は皆様のいのちを守る、健康を守る為に受動喫煙防止対策法案は厳しくすべきと思っています。
なぜなら弱い立場にある方々はずっと耐えてきたからです。(中略)がん患者の方々は就労を続ける事や新たに働く場を見つけるのも困難な場合もあります。好きな所で働くという選択が許されないほど現実は厳しいのです。そうして、やっと見つけた職場が喫煙可で煙モクモクの中ではたまったものではありません。
そういう方々のお気持ちに寄り添うことも必要では?と発言させて頂きました。
が、残念ながら余りにも心無い野次に私は心底怒りで震えました。
当然、厳しく反論いたしましたが、同じ党内でこんな言葉を吐く議員がいるとは、情けない」
なお、冒頭記事によると、暴言を吐いた議員は、「そんな差別的なことは言ってない」と言い訳しているというが、「ネットでやじの件が伝わり、全国がん患者団体連合会は「がん患者の尊厳を否定しかねない」との抗議文を公表。天野慎介理事長は「患者にとって就労で得られる収入は命に直結する問題だ。政府は一刻も早く受動喫煙対策を進めてほしい」と話している」とある。
日本経済新聞は、例によって自民党に遠慮して、議員の実名を書いていないが、そうやって自民党の顔色をうかがい、読者の方を向いていないから、部数が伸びないのである。即時実名を公表すべきだ。
なお、「ガン患者は働くな」という発言は、失言でもなんでもなく、単に「本音」を言っただけである。しかも、そういう「本音」を持つのは、この議員に限った話ではない。そもそも、受動喫煙で年間1万5千人が殺される中、自民党が党としてやっきになって受動喫煙禁止法に反対していること自体、「ガン患者のことなど知ったことではない! 受動喫煙で苦しいなどという弱々しい奴は勝手に死ね!!」と、心の中では思っている証左なのである。
なお、滑稽なことに、自民党都連は、都議選の公約に、受動喫煙防止を掲げたという。(5月14日付朝日新聞朝刊)
国会のしゅう醜状を棚にあげることで、事実上、受動喫煙“蔓延”を推進しておきながら、なんという言い分であろう。
無論、コバンザメのように自民党にくっ付いている創価学会=公明党も、信者向けの字義通りの「子ども騙し」のパフォーマンスとしての、受動喫煙の防止法のようなもの出すことで、実質的に、受動喫煙“蔓延”に邁進している。
要するに、自公は、有権者をなめている。
もともと自民党というのは、2000年時点で、すでに消費期限が切れて腐っていた政党で、とうになくなっていたはずの政党である。その後、ゾンビのように何度か息を吹き返して今に至っているわけだが、中身はますます劣化し、もはや自公の腐臭は隠しきれないレベルに達している。(佐々木奎一)
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