平成二十九年五月八月付、のauのニュースサイト
EZニュースフラッシュ増刊号の「朝刊ピックアップ」で記事
「シックハウス症候群の根本的解決方法」
を企画、取材、執筆しました。
5月3日付に「けんこう処方箋 シックハウス症候群、対策は」という記事がある(朝日新聞朝刊、北海道版)。これは20年近くシックハウス症候群の調査研究を続けてきたという、その道の権威ともいえる岸玲子北大名誉教授の手記である。
そこには「私たちは一日の生活時間の多くを室内で過ごす。自宅、職場、学校、病院など建物の中の空気の質は、私たちの健康に大きな影響を与える。(中略)10年ほど前には、厚生労働省の研究班班長としてシックハウス症候群に関する正しい知識の普及のために「シックハウス症候群に関する相談と対策マニュアル」を作った。
このたび、その改訂新版を発行した。(中略)これから自宅を建てる一般市民や、建築業関係の方にもわかりやすいように工夫し、編集した。厚労省のホームページから、内容を無料で読むことができる。
シックハウス症候群の症状は多彩だ。目がチカチカする、鼻づまり、のどの乾燥、皮膚のかゆみや湿疹、頭痛や吐き気など人によって様々。住宅を離れると、症状が良くなるのが特徴である」とある。
その原因として、建材などの化学物質や細菌、カビ、タバコなどを挙げている。
その中でも特に筆者が指摘したいのは、化学物質である。
具体的には、前出の「改訂新版」によると、建物の建材の接着剤、塗装、壁紙、家具、住宅設備などに使うホルムアルデヒド、アセトアルデヒドなどなど多種の化学物質が使われているとある。
周知のとおり、一生かけて返済するような巨額の借金をして念願の新築マイホームに住む人は、世の中多い。が、大枚をはたいて買った新築物件は、実は、化学物質に満ち満ちている。そのため、人によっては化学物質により、シックハウス症候群で苦しむ。
全250ページもある「改訂新版」には、そうした化学物質への効果的な対処法は書いていない。
一体どうすればよいのか?
実は、シックハウスにならない新築の家をつくっているという人がいる。それは16年12月23日付の、広島のコミュニティFM「ちゅーピー」の番組「裕治郎のダメダメ経営者改善計画」にゲスト出演していた、広島市安佐北区で無垢材、漆喰いにこだわった新築・リフォーム工事をする「家創り工房 縁」代表の清水大介氏という人物。
同ラジオによると、清水氏は、もともと学生時代の頃から、新しい建物に居るとアレルギーが発症し苦しんできた。そうしたなか大卒後、大工の道を歩み、結婚し子どもができて、新しい家に引っ越した。すると、引っ越した途端、子どもがアレルギーで体中に湿疹ができた。海外の文献などを読み、シックハウス症候群に違いないと踏んだ清水氏は、一年以上かけて、素材を一つ一つ自分で選び、化学物資を使っていない手作りの家をつくった。すると、子どものアレルギーは途端に治り、ツルツルと肌になった。現在、清水氏は、化学物質を使わない100%自然素材の新築の家を、大手メーカーの新築の家の価格よりも安い位の値段で設計施工販売しているという。
また、番組内では、清水氏の扱う無垢の建材の一部と、大手メーカー等が扱う建材を、それぞれコップの中に入れたところ、無垢材のほうは透明の水のままだったが、大手メーカーなどのほうは水が茶色くなっていくところを、実際に見せて説明し、出演者たちを驚かせていた(番組HPに写真有り)。この茶色くなる物質が建材に使う接着剤という。新築の建物のみならず、新車などでも、新しいものに特有のにおいがするが、それはこの接着剤のせいなのだという。要するに、シックハウス症候群は現代病そのもので、実はハウスに限ったものではない、ということになる。
無論、冒頭の、税金を使って書き連ねた権威と呼ばれる学者の本よりも、清水氏のほうがよっぽどシックハウス症候群の実体と対策を解き明かしている。
同氏は「今の日本の住宅に必要なのは最新の工法や最新の建材ではなく、最高の技術と本物の素材です」とHPでつづっているが、こういう人物の居る土地に住む人々は、幸せといえよう。(佐々木奎一)
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