平成二十九年三月三月付、のauのニュースサイト
EZニュースフラッシュ増刊号の「朝刊ピックアップ」で記事
「大学生の勉強時間「小学生以下」」
を企画、取材、執筆しました。
1日付の日本経済新聞朝刊に「学ぶ意欲、入学直後に定着、大学は『遊ぶ場所』じゃない」「学習時間、小6下回る」という記事がある。そこには、こう書いてある。
「総務省の調査では、大学生の1日の平均学習時間は約3時間半。高校3年生より4割少なく、小学6年生をも下回る。大学進学率が5割を超え、『目的を持たずに進学する学生が増えている』(河合塾教育研究部の山本康二部長)のが一因だ。
河合塾が大学に進学する理由を受験生に聞いたところ『希望する職種・業種に進みたいから』との答えが4割を超えた。一方、『幅広い教養を身につけたい』『専門知識を深めたい』は1割超にとどまった」
さもありなん、という数値だが、そういう大学生ばかりではない。
例えば、東大の授業は1コマ105分、休憩時間は10分(昼は50分)、1日6コマあり、朝8時半から夜8時半まで授業を行っている。
その一端について、「さんま衝撃! 東大生は入学してからも12時間勉強!?」という記事がニュースサイト・ママテナ16年3月17日付にある。
それによると、3月13日(日)に放送されたフジテレビの「さんまの東大方程式」という現役東大生40人が出演した番組はこうだったという。
「番組独自の調査によると『勉強、単位が一番の悩み』『入ってからもこんなに勉強しなければならないなら、早稲田大学に行けばよかった。若いうちは遊ぶべきだし、東大に来る人はバカだと思う』など、入ってからの勉強が大変、とつぶやく東大生が多いことが発覚。入学後も授業が多く、勉強漬けの日々に悩まされているという。
東大は15年からカリキュラムが変更され、授業時間も90分から105分に拡大。授業数も多く、人によっては朝の8時半〜夜の8時半まで12時間も授業を受け続けるケースも。京都大学と比べても2時間半ほど授業時間が長いようだ。
東大に首席合格した男子学生も『テストが多くてずっと勉強している。こんな生活でいいのかな?と思う。最近楽しかったことは何もない』と語り、授業がない日も1日12時間勉強し続けていることを明かした」
このように勉強し過ぎで悩んでいるというのだが、実際は、東大は8月と1、2、3月は、夏休みと春休みで長期休暇となるので、まったく休めないということはない。
悩んでいるというが、大学生たるもの、これくらい勉強して当然といえよう。
いわんや、勉強時間が小学生以下などというのは、正真正銘の小学生である。(佐々木奎一)
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