2016年12月05日

フィギュアNHK杯女子シングルSP「深夜枠」に放逐

 平成二十八年十一月二十八月付、のauのニュースサイト


   EZニュースフラッシュ増刊号の「朝刊ピックアップ」で記事 


 「フィギュアNHK杯女子シングルSP「深夜枠」に放逐」


 を企画、取材、執筆しました。



 先週末は恒例のフィギュアNHK杯が行われた。いうまでもなく、この大会は毎年、主催者であるNHKが放送している。フィギュア王国・日本の自国開催の試合とあって、楽しみにしている日本人は実に多い。

 だが、今年のそのNHKの放送は、意表を突くものだった。フィギュアNHK杯は、いつもは生放送で中継している。だが、テレビ欄をみても、初日251610分に行われた女子シングル・ショートプログラム(SP)が、見当たらないのだ。よくよく調べてみると、日付変更した25010分から、ひっそりと放送していた。

NHK杯の女子シングルを深夜放送で流すなどというのは、異例中の異例であり、2011年以降の過去6年間を調べてみても、そんな事態は絶無である。

 いったいなぜか。なにか別に重要な番組があったというのか。SPの生の時間帯には、NHKは大相撲をやっていた。18時から19時半まではニュースだった。そして、19時半からは、男子シングルSPの生放送。こちらはソチ五輪金メダリストの羽生結弦が出るとあって、しっかりと生中継した。それが終わって2045分から22時まではニュース。そして、22時から2250分は「ドラマ10 コピーフェイス〜消された私〜」というドラマ。テレビ欄には「こん身のラブ・サスペンス! 罪を犯したセレブ妻。暴こうとする雑誌記者。二人が入れ替わる時、戦慄のストーリーが始まる!」という、民放のような番組。その後、ドキュメンタリー、ニュースなどがあり、日付変更後にやっと女子シングルSPが始まる。

 要するに、仮に生放送をするのは難しかったとしても、もっと多くの人が観ることができる時間帯に放送することはできたに違いない。では、NHKは、なぜ、こんな深夜に放送したのだろうか。

 今大会の女子シングルは、宮原知子、樋口新葉などが出ていた。

 浅田真央は出ていなかった。

 もし国民的人気の浅田真央が出てていたら、深夜に放送しなかったに違いない。

 民放が、そういうことをするのなら、まだわかる。視聴率のとれる選手をゴールデンタイム(1922時)に放送することで、スポンサーをつけることができるからだ。

 だが、NHKは、国民の受信料でまかなっている。それなのに、民放のような浅薄な真似をした。

 そもそも、深夜枠で放送された宮原知子は女子シングルの日本のエースであり、樋口新葉は伊藤みどりと比較されることすらある期待の新人。そうした選手が自国の、しかも自分のところで主催している大会に出場しているというのに、人気があまりないからといって、深夜枠に放り出すというのは、あまりにも、浅ましい。

 人気があるから放送する、ではなく、NHKが放送することで国民に知らせ人気を広げていく、というコンセプトがなければ、国民に受信料を支払わせて放送する価値はない。

 いうまでもなくフィギュア王国・日本の選手が活躍すれば、国民に勇気を与え、そうした選手たちの姿をみることで、次代に継承されていく。

 その歴史の渦中で、民放のような浅ましさは、いらない。(佐々木奎一)

posted by ssk at 21:31| Comment(0) | 記事
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