4月8日付で、民進党の党員になろうとしたところ、結党から一か月経っても、一向に党員を募集していないことを、と記した。
http://ssk-journal.com/article/174815553.html
その後、筆者は時折、募集しているか確かめていたのだが、実に半年以上も、民進党は党員募集を閉め切っていた。
そして民進党代表選が終わって数週間後、にわかに、同党サイトで募集を始めていたので、応募してみた。
すると、その日のうちに選挙区内の民進党候補の事務所から電話がきた。
筆者の住む横浜の片隅の栄区は、行政区画上は横浜市に属するが、地政学上は、古来、鎌倉に位置する。栄区から鎌倉街道を進み、低い山を一つ越えると、鶴岡八幡宮の裏手に行き着く。つまり、鎌倉幕府の中枢を護る要衝の地だった。
しかも、栄区というのは、三十年前までは、行政区画上も、れきとした鎌倉市だった。
そういう場所である名残は、衆院選の区割りにも現れている。ここ神奈川4区の区割りは、鎌倉市、逗子市、三浦郡葉山町、そして横浜市栄区なのである。
その神奈川4区の次期衆院選の民進党候補は、前鎌倉市議の早稲田夕季氏。早稲田氏は早稲田大出身。早稲田氏は、鎌倉市内の大船駅前で熱心に演説している。これは選挙のときだけ駅の改札前に出没する、軽薄な同選挙区の自民党衆院議員とは、質が違う。
要するに民進党の党員に応募したところ、その早稲田夕季事務所から、電話がかかってきた。スタッフと型どおりのあいさつをしたあと、党員の手続きの話になるのかと思っていたが、なんでもそのスタッフが言うには、民進党の党員には来年五月にならなければ手続き上なれないのだそうで、それまでは準会員的な立場として、集会等にオブザーバーとして参加ができるという。
正式な党員であれば、「民進党の運営や活動、政策づくりに参画する」ことができる(同党HP)。それに比べ、オブザーバー(議決権のない傍聴人)というのは、格段に権利がない。
筆者は、外野で発言するだけではなく、色々と提言、建白していきたいと思っているので、オブサーバーというのが拍子抜けした。
それと、自公議員たちが解散風を煽り、いつ選挙になってもおかしくないというのに、この期に及んで党員を閉め切っていることに、あきれてしまうのを通り越して感心してしまった。
たとえば、共産党であれば、党員になりたい、と申し込めば、すぐさま自宅まで馳せ参じて、正式に党員の手続きを済ませることだろう。
池田党に入りたい、という物好きはよもや世の中にはいないとは思うが、もし仮にいれば、信者たちが自宅に殺到して、池田教の信者にさせることを視野に、その場で入党の書類を書かせ、仕事は何か、とか、いろいろとぶしつけに個人情報を聞き出してくることだろう。
民進党は、本来は、連合依存から脱却する意味で、どんどん組織につかない個人の党員を増やしていかなければならないはずなのに、いまだに党員を閉め切っているというのが、どこまでもゆるい政党である。
もちろん、体育会系のガチガチの感じより、そのゆるさの方が筆者には合うのだが、それにしてもゆる過ぎて多少驚いた。