今日新聞を読んでいたら、池田大作教団コンペートーの議員の発言が出ていた。「公明党 漆原氏、立ち位置は『改憲』姿勢問われ」(毎日新聞)によると、「公明党の漆原良夫中央幹事会長は3日の記者会見で、憲法改正に関する公明党の立ち位置について問われ『護憲か改憲かと言われれば改憲に属すると思う』と述べた。公明党が改憲勢力の一角であるという認識を示した。漆原氏は「(憲法制定から)70年もたって憲法が老朽化している可能性がある。内容を現代に合わせていく必要性はある』と主張。『わが党は加憲主義』と語り、現行憲法を尊重した上で新たな条文を加える公明党の立場を強調した」という。
安倍自公政権の一角として、今夏の今夏の国政選挙後に、改憲発議をしようとしている中で、いまさら「護憲か改憲かと言われれば改憲に属すると思う」というのは、寝ぼけた発言としか言いようがない。加憲という造語も、信者たち向けのゴマカシでしかない。
が、教団内部の信者たちは、いまだに、自分たちは改憲勢力ではないと思い込んでおり、漆原の発言は、そういう信者たちにとってはニュースなのであろう。つまり、池田教団はそれほど世間の常識から隔絶している。漆原は、単に、当たり前のことを言っただけである。その点、この人物は正直といえる。つまり、他の池田教の議員たちは、偽り本音を隠している卑怯な連中というだけのは話である。
ちなみに、今日の日本経済新聞にも、漆原の発言が出ている。記事によると、「安倍晋三首相が在任中に憲法改正を目指すと明言したことが波紋を広げている。与党内には7月の参院選で憲法改正が争点になるのは得策ではないとの見方が根強いためだ」として、自民党の幹部連が、改憲を前面に出すと選挙に不利なので争点隠しを図ろうとしている、という内容の一環で、こう書いてある。
「公明党の漆原良夫中央幹事会会長も記者会見で『バラバラの野党に結集軸を与え、利用されることになりはしないかと心配している』と述べた」
筆者が注目したのは、「利用されることになりはしないか」としている点だ。つまり、池田教団にとっては、安倍自公政権のやろうとしている壊憲に危機感を抱き反対する野党の動きは、憲法を利用して政争の具にしている、としか映っていない、ということになるのである。野党だけではない。安倍自公政権の暴走を食い止め、野党の結集を期待する国民のことも、憲法を利用して、池田教に敵対する勢力、という認識でいるからこそ、「利用」なとどいう言葉が口に出るのであろう。
なお、基本的に、池田教団の人々は、池田教を批判する人間のことを影で敵視している。だから、池田教団コーメートーのことを批判し、野党に投じる国民のことも、内心、仏敵だと思っている輩が多い。
「利用」という言葉に、そういう非人間性が表れている。
無論、これは漆原だけの思想ではない。この人物はただ、正直に思っていることを言っているだけであり、ほかの池田教議員の連中も、本心を偽り隠しているだけのことである。