さらに「讀賣新聞科学部編 原子力文明」には、こうある。
「原子力とは何か、原子力はいかに理解すべきか、その平和的利用の現状ならびに将来の可能性はどうか、到来すべき原子力時代における社会生活の見通しは如何。原子力のもつ時代的意義にかんがみ、読売新聞社科学部においては、これらの問題についての公開講座をひらき(六月十三日)一般有識者の要望にこたえたが、当時の聴衆その他多数読者からの切望もあり、かつ出版社の熱心な要請もあるがままに、ここにその時の講演を加筆訂正するとともに、新たに理論的部門をも書き加え、本書を編集刊行することにした次第である」
要するに、既述の、6月13日午後1時ー5時、有楽町読売会館ホールで開催した「原子力講演と映画の会」の内容をまとめたのが、この本、というわけ。
(続く)