2016年02月16日

京都市“猫エサやり禁止条例”ができるまで  エサやり禁止プロジェクトチーム 三十七

 そして、中村氏は、こう質問した。

 「御承知のように『京都市動物愛護行動計画』が3月に出来て,市長は6割野良猫減らすんやと、こういうことで具体的な数字を上げながら取り組んでいただいている最中という中で(中略)京都市獣医師会からの全面的な協力を得て、政令市としては初めての無償で避妊去勢の手術を創設すると、こういうことでございました。画期的なことやと思うんですけども、ついてはそこで一つのハードルがですね。

 要は地域の野良猫が住んでいる公園があったら、その公園の回りの方々との合意というか、そういった承諾を得るようなところのステップがあっての話だということで承っているんですけれども、それについて行政として、今私が多分そうやということでちらっと聞いてるんですけども、そういうことなのか。それについてどのようにかかわっていくような思いで取り組まれるのか。この辺も含めてお答え願えますか」

 つまり、これは、約半年後の平成224月からスタートする、まちねこ事業の避妊去勢手術は、「町内会の同意」という「高いハードル」が設けられることになる、と聞いているが、それは、一体どういうつもりなのか?という趣旨で、問いただしたわけである。要するに、町内会の同意を得れないエリアが続出することになり、そういうところでは手術の助成が一切出なくなってしまう、という懸念からであり、至極もっともな質問といえよう。

 なお、前述の通り、京都市は、まちねこ事業の中身を確定させる会議を、平成21年から22年にかけて6回開いている。その第一回目は、この中村氏の質問の約3か月後の平成211130日。この日の会議では、はやくも役人からは、「ハードルは高めに設定することを考えている。地域での取組ということが趣旨であり、地域に属さない方は基本的に対象外。合意形成をして行うものであり、何でもかんでも簡単に受け付けるものではない」という発言や、会議用の資料にも、「福岡市が京都市の行う手法に近いとみられる」と、避妊手術費の助成に高いハードルを設けている福岡市をモチーフにしていることをうかがわせる証拠が残っていることは、既に記した通り。

 つまり、中村氏の質問は、確度の高い情報をぶつけたものだったといっていい。

 それに対し、望月・保健衛生推進室部長は、

 「その辺の詳細につきましては今、保健所の方と詰めておりまして、また保健所を窓口として地域の方と相談をさせていただきたいという風に考えております」

 と、質問をかわすだけで、まともに答えなかった。

 これに対し、中村氏は、さらに問いただしていた。

 (続く)


 ※冒頭のカギカッコのなかの、(中略)までの一文を加筆した。(2016年2月18日)

posted by ssk at 19:49| Comment(0) | 連載
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