そしてさらに、くだんの「讀賣新聞科学部編 原子力文明」には、
「この原子力は、しかしその言葉が口の端にのぼる割合に、本当の意義が十分には理解されていない観がある。根本理論の難解であるにもわるがジャーナリズムによって原子力、原子爆弾、恐怖が一連のイクォールによって連結されるような傾きあるようにもよるであろう」
と、原発イクォール原爆とするジャーナリズムを批判している。例によってのちの米国の「アトムズ・フォー・ピース(原子力の平和利用)」を先取りした言説である。
それと、ジャーナリズムを批判している点が、いかにも国家権力と一体化したプロパガンダ讀賣新聞らしい。
(続く)