なお、既述のとおり、平成26年3月6日の第4回プロジェクトチームでは、「2月市会定例会の代表質問、予算特別委員会での質疑について説明」とある。
この中の市会定例会は、公明市議・吉田氏であることは、既に述べた。
では予算特別委員会とは何のことかというと、これは吉田氏の友軍の伏兵の発言である。それは、自民党の京都市議・中村三之助氏。(写真は「2013 年度(平成25年度)京都市会海外行政調査(動物愛護)報告書」より)
中村氏は、マッチポンプ吉田市議と同じ上京区が選挙区。中村氏は、平成26年2月17日の予算特別委員会で、プロジェクトチームの状況ばとうなっているのか、と質問した。
これに対し、土井直也・保健衛生推進室生活衛生担当部長は、
「年度内に一定の方向性を示して、また市会の方に御報告させていただきたいと考えております」と言った。
これに対し、中村氏は、
「ということは、最初のプロジェクトチームの報告、年度内ということは3月末までと、日があんまりないです。ということは、議会の中での教育福祉委員会、そのときに報告すると、そういう予定を考えてはるんですか。ほんでよろしいんですか。分かりました」
と念を押した。
次いで、同月24日の予算特別委員会で中村氏は、
「犬猫等ふん尿被害対策検討プロジェクトチームの設置ですが(中略)次回の常任委員会で、3月10日になりますけれども、報告しますというようなお答えがございましたけれども、このチームは、実効性の高い対策を検討するというところまで言うてはった内容でございますけれども、そんなことで間に合うのかと。10日、本当にそういう実効性の高い内容で、報告を我々にしてもらえるのかと、甚だ心配なんですが、いかがですか」
とクレームを言った。
これに対し、瀧本章・保健福祉局保健医療・介護担当局長は、
「先生の方から3月10日、間に合うのかということでございますけども、まず市民アンケート、今回犬猫ふん尿被害対策検討プロジェクトということで検討を鋭意進めておるわけですが、そういった中で、市民の方の意識をしっかり調べたいということで、モニター調査という形になるんですが、対象者1,000人を対象にして、意識調査をしようという風に思っております。(中略)
ただ、この調査につきましては、募集期間、あるいいは結果の集計、そして、そこから出てきた数字につきましてのプロジェクトチーム会議での分析、そういった必要な作業工程を検討いたしますと、誠に申し訳ございませんが、次回の委員会で報告するというのが、ちょっと手続的に難しいと、時間的に難しいという状況が分かってまいりました」
といい、
「大変申し訳ないのですが、引き続き、中身をしっかりと検討させていただき、改めて御報告をさせていただきたいと思っております。私どもの十分な作業工程の検証がないままの発言となってしまいましたことを、改めてお詫びを申し上げる次第でございます。
年度内には、方向性を取りまとめられるよう、鋭意努力してまいりたいと思っております。誠に申し訳ございません」
と詫びた。
すると中村氏は京都弁で、
「ほんまに、年度内、また言うていいんですか。またもう1回、もう1回訂正するなんていうのは恥ずかしいですで。僕は、そんなに急いでせえせえと言っているわけではないんです。だから、そうやってある意味で、実効性の高い内容まで検討して報告しますと言うてくれてはるんやから、待ってますから、慌てて、慌ててせえと誰も言うてはらへんのやから、いいもん出してもろうたらいいんです」
と言った。
これに対し、高木博司・保健福祉局長は、
「年度内に(中略)大きな方向性、私ども行政としての考え方、これをお示しさせていただきまして、議会の先生方の御意見、そして市民の方々の御意見も聴いたうえで、肉付けをして、完成形としていきたい」と考えています、と言った。
このように役人が平謝りしたわけだが、遅れている原因は「市民アンケート」と明言している。そして「市民アンケート」は、同年2月1日に公明市議・吉田氏が、門川大作市長に対し、活用するよう迫り、市長が活用する、と明言していた。つまり、吉田氏が原因とみられる。
なお、中村氏は、これまで何度も、野良猫について言及している。
(続く)