2015年12月26日

海と、天地の生き物を汚染するマイクロ・プラスチック 三

 なお、このエクセルの「マイクロビーズ化粧品リスト」の製品のなかには、今販売されているものはもちろんのこと、すでにメーカーでは販売していないものも多少あるが、そうしたものの中にも、「あ、これは前に使っていた…」と思い起こし、知らず知らずに海を汚染していたことを知る契機にもなるし、在庫を抱えて今もドラッグストアで売っているというケースも考えられるので載せている。実際、筆者使っていたシャンプーにプラスチックが入っていたのを知り、愕然とした。

 それにしても、スクラブ以外のものが実に多い。欧米では、マイクロビーズ、イコール、スクラブ、であるかのように報じているケースが多いので、スクラブ以外もマイクロビーズといえるのか、と疑問に思い、調べたところ、ちょうど今年夏に国連が「Plastic in Cosmetics 2015 Fact sheet」という、マイクロビーズについての報告書を発表していた。それによると、消臭剤、シャンプー、コンディショナー、リップスティック、ヘアカラー、シェービングクリーム、日焼け止め、虫よけ、モイスチャライザー、ヘアスプレー、フェイシャルマスク、ベビーケア製品、アイシャドー、マスカラなどなど、様々な製品に、マイクロビーズが入っている、と書いてある。そして、そのうちの多くのサイズは150マイクロメートル(1マイクロメートルは1000分の1ミリメートル)というから異様に小さいという。

 これほど小さいということは、プラントンが間違えて食べてることも有り得るのではないか?

 株式会社 日本海洋生物研究所HPによると、代表的な海の動物プランクトンのサイズは、最小のピコプランクトン(0.22μ(マイクロ)m)から、ナノプランクトン(220μm)、マイクロプランクトン(20200μm)、メソプランクトン(200μm20mm)など様々あるという。ナノプランクトン以上のサイズなら、マイクロビーズを食べていても不思議ではない大きさだ。また、最も小さいピコプランクトンでさえ、マイクロビーズと同等のサイズのケースもあるので、魚が間違えてマイクロビーズを食べていることはいかにも有りそうだ。

 実際、環境省水・大気環境局水環境課海洋環境室が公表している資料によると、マイクロビーズについて、「動物プランクトンに近い大きさの微細片は、誤食を通して容易に生態系に混入するだろう」と書いてある。(平成26年度沖合海域における漂流・海底ごみ実態調査委託業務報告書[概要版]」より)


 (続く)

posted by ssk at 08:10| Comment(0) | 連載
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