2015年12月18日

クロ猫 三

 その後、筆者は、ご婦人たちが猫のエサやりをしているという、朝8時〜8時半の間と、4時半から5時半くらいの間に、行こう、と思いつつ、何日か経過した。

 そうした中、たまたま平日夕方に駅の方に行く用が入り、向かった。川沿いのエサやりをしている付近にさしかかったとき、遠目から、なんとなく、人が集まっているのが見えた。

 筆者はこのとき、クロ猫を映した写真の入った機器は家に置いてきてたが、少し遠回りをして、ふらっと、集まっている場所へ向かった。

 近づいていくと、自転車が数台あり、45人のご婦人たちがいた。

 その姿がなんとなく、五芒星の各定点で、まるで十二神将のように何かを護って立っているかのような、オーラを感じた。

 よく見ると、付近に何匹か猫がいて、もぐもぐとエサを食べている。

 この人たちに、違いない。

 そこで、その中の一人の、短髪で、黒系の色の入った眼鏡をかけて、腕を組みながら、向かいのご婦人と話している方に、「お聞きしたいことがあるのですが、」と声をかけ、「この辺りで、太ったクロ猫を見かけたのですが、避妊去勢手術はしているかご存知でしょうか?」と聞いてみた。

 すると、短髪の方の向かいにいた、エスパー魔美のような風貌の方が、「あそこにいるクロ猫のこと?」と指差した。見ると、エサを欲しそうに小走りで寄って来ているクロ猫がいた。がしかし、そんなに太っていない。

 「もっとコロコロした大きなクロ猫なのですが」と言うと、「どの辺で見ましたか?」というので、指を指しながら「あっちの対面の川沿いの方です」と筆者は言った。

 すると、ご婦人たちは、あそこにいるあの猫かな、という感じで話し合い、「この辺りの川沿いの猫は、すべて手術していますよ」と、まるで戦士のような雰囲気で断言した。

 この人たちの地域猫活動なら大丈夫だろう、と安心した。

 (続く)

posted by ssk at 21:30| Comment(0) | 連載
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