2015年12月07日

京都市“猫エサやり禁止条例”ができるまで  エサやり禁止プロジェクトチーム 十六

 次に、簱哲也(文化市民局地域自治推進室地域づくり推進課長)が、にわかに、こう言った。

 「近隣住民にとって迷惑になるような餌やりは規制すべきではないか」

 これまで比較的リベラルな発言が目立った簱氏の言葉とは、にわかには思えない発言である。

 すると、仲俊典氏(伏見保健所保健部(伏見保健センター)衛生課長)が、

 「餌やりについて、条例での規制も検討した方が良い」

 と言った。

 これに対し、太田眞一氏(保健福祉局 保健衛生推進室保健医療課 健康危機対策担当課長)は、

 「動物愛護の観点からは、餌やりを条例で規制することは難しい」

 と疑義を挟んだ。

 すると、岡田博史氏(行財政局 総務部法制課長)が、こう言った。

 「府動物愛護条例は抽象的であることから、市で条例を新設するのであれば、内容を具体的にしないといけない」

 この岡田氏の発言は、太田氏の指摘を、完全に無視している。異様な会議である。異様な情景は、さらに続く。

 次に、簱氏は、

 「罰金は効力が無い。罰則は氏名の公表で十分である」

 と発言。

 エサやりの氏名を天下にさらそうというわけである。

 次に、サブリーダー・石田信幸氏(保健福祉局 保健衛生推進室長兼生活衛生担当部長)が、

 「罰則は、運用についても十分に検討しないといけない」

 と、罰則があることを前提とした発言をし始めた。

 すると、岡田氏は、こう提案した。

 「サービス事業等が巡視するといったことも検討してみてはどうか」

 つまり、巡回して餌やりを監視するというわけである。

 すると、サブリーダー・瀬川彰氏(環境政策局 循環型社会推進部長)は、こう言った。

 「それだけでは不十分である」

 次いで、チームリーダー・瀧本章氏(保健福祉局 保健医療・介護担当局長)が、こう述べた。

 「罰則の種類の中で、最も効果のあるものは何か」

 すると瀬川氏は、

 「氏名の公表が最も効果があるのではないか」

 と言った。

 これに対し、瀧本氏は、

 「罰則の運用体制については、ある程度、覚悟を決めないといけない」

 と、メンバーに覚悟を促した。

 次いで、川口伸太郎氏(環境政策局 循環型社会推進部まち美化推進課担当課長)は、

 「巡視する者は、ある程度の専門的な知識が必要ではないか」

 と、プロフェッショナルな監視員の導入を提案した。

 続いて簱氏は、

 「罰則については、抑止力を期待した形で設けることも良いと思う」

 と言った。

 「抑止力を期待」とは、つまり、罰則にビビッてエサをやらなくなる事態を期待する、という意味である。

 (続く)

posted by ssk at 22:46| Comment(0) | 連載
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