2015年12月05日

海と、天地の生き物を汚染する“マイクロ・プラスチック”  一

 今から3年以上前の2012620日、筆者は、都内の有楽町で、「日本のゴミはどこへ行く?海を巡る私たちのゴミ」と題する集会に行った。そこで、22年間にわたり海洋ごみ問題に取り組み、全国各地の海岸での調査や回収活動をしている一般社団法人 JEAN事務局長の小島あずささんが、海洋生態系に深刻な影響を及ぼしている「プラスチックゴミ」について語った。

 内容は、世界中に散乱するプラスチックゴミが海に流れ、夏には海水浴場として賑わう海岸が、実は毎年プラスチックゴミだらけという現実や、鳥の胃袋にプラスチックゴミが詰め込まれていたり、アザラシの口にプラスチックゴミが巻き付き、口が開かなくなって死んでいる姿や、アザラシ.JPG魚を買ってさばいたら、胃袋からプラスチックが出てきた、海にはプラスチックゴミ・ベルトがあり、膨大なプラスチックが漂流している、といった話だった。そのときの記事は以下の通り。

http://blog.goo.ne.jp/ssk23_2005/e/7992090b16d1e261848581f6afc83e8b

 この話を聞き、筆者は卒倒しそうになった。海は、もっとキレイで、生命の源として、地球を育んできたはずだ。それが人間により、ここまで汚染されていたのか…!!

 衝撃を受け、いつか深めて書きたい、と思った。

 それに前々から、自分の家から出るプラスチックゴミの多さに、何でこんなにプラスチックに満ち満ちているんだ、と疑問に思っていたのだが、上記集会に行ってから、ますますプラゴミに対する問題意識が芽生えてきた。

 そういうことを思いながら、なかなか形にすることができずに月日が流れたのだが、昨年、たまたまエゲレスの新聞「インデペンデント」に、マイクロ・プラスチック・ビーズのことが載っていた。それによると、肌表面の古くなった角質を除去するスクラブの入った『洗顔剤』『歯磨き粉』『ボデーソープ』などに使われる微細なプラスチック粒子「マイクロビーズ」が、バスルームや洗面所から下水処理施設のフィルターを通過して川や湖、海に、毎年何百万トンも流れ込み、毒性の化学物質が付着したそれを食べた魚が、魚体内に有害物質を蓄積して、食物連鎖で環境全体を汚染し、やがては人間にも深刻な影響を与えるリスクがある、と書いてあった。

 つまり、魚を通し、陸地の生き物である我々人間も汚染するということになる。前述のとおり、マイクロプラスチックは鳥の胃袋にも入っている。ということは、海を通し、天と地の生き物全てを汚染していることになる。

 無論、これはエゲレスだけの問題ではなく、日本でも同様に、各家庭でマイクロビーズを垂れ流しているはずである。

 そこで、当時売れ筋の、洗顔剤、ボデーソープ、歯磨き粉をピックアップし、マイクロビーズが入っているかを取材して執筆した。そのときの記事は以下リンクの通り。

http://www.mynewsjapan.com/reports/2060

 その後、今年に入ってから、マイクロプラスチックについて、ぼちぼち取材をはじめている。ゆくゆくは、マイクロ・プラスチックのことを本にしたいと考えている。

 そこで、その下書き原稿に当たる文を、この公式ブログで、本の折り返し地点ないし三分の二程度まで書いて、その後に大幅加筆修正、追加取材をして、本にすることとする。

 まず、つい先日、サイゾー「Business Journal(ビジネスジャーナル)」でマイクロビーズのことを企画取材執筆した原稿を肉付けする形で、筆を進めることとする。

 (続く)

posted by ssk at 22:36| Comment(0) | 連載
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