第一回目のプロジェクトチームの会議は、平成25年12月11日16時から、本庁舎F会議室で開かれた。
そこではまず、プロジェクトチームの主旨等の説明をした後、こういう話が出た。
まず、しょっぱなに、簱(はた)哲也氏(文化市民局 地域自治推進室地域づくり推進課長)が、こう発言した。
「まずは、認識について共有する必要があり確認したい。そもそも、ふん害が悪化している認識はないが、いかがか」
根源的な質問といえよう。その後、こういう発言が相次いだ。
サブリーダー・土井直也氏(保健福祉局 衛生推進室生活衛生担当部長)
「それほど悪化しているという認識ではない」
簱(はた)哲也氏(文化市民局 地域自治推進室地域づくり推進課長)
「上京区選出の議員からの意見が多いように思うが、上京区ではふん害に悩まされている地域があるのか」(筆者註:くだんのマッチポンプ公明党市議・吉田孝雄氏は、上京区選出、写真は公明党HPより)
すると、サブリーダー・土井直也氏(保健福祉局 衛生推進室生活衛生担当部長)は、こうフォローした。
「他区の選出議員からも御指摘があったことから、上京区に限った話ではない」
すると、サブリーダー・瀬川彰氏(環境政策局 循環型社会推進部長)が、こう言った。
「平成23年度等は上京区役所にいたが、そのような地域があった記憶はない」
簱、瀬川両氏の発言は、犬猫のふん尿被害を執拗に議会で追及して条例をつくるよう騒いでいる吉田孝雄氏の言っているような事実はない、という意味を帯びている。重要な発言といえよう。
さらに、簱(はた)哲也氏(文化市民局 地域自治推進室地域づくり推進課長)は、こう言った。
「何のためにプロジェクトチーム会議を実施するのか明確にしないといけないのではないか」
このように、サブリーダーを含めた面々が、このプロジェクトチームの存在自体に、はじめから疑問を呈していた。
筆者は、京都市のエサやり禁止条例は、「議員の要望で市上層部からのトップダウンで決まった。当初からエサを与えることを止めさせるのが目的だった」という情報を、京都職員筋から得ている、というのは既に何度も述べてきたが、この冒頭の議事録は、そのことを想起させる。
つまり、「議員の要望」とは、くだんのマップポンプ公明党市議・吉田孝雄氏を思い起こす。
では、「市上層部」とは誰か?議事録を見る限り、プロジェクトチームのメンバーより「さらに上」であることは想像に難くない。
しかも議事録では、その直後、「さらに上」の正体を示すかのように、プロジェクトリーダーが、こういう発言をした。
(続く)