2015年11月15日

京都市“猫エサやり禁止条例”ができるまで 苦情の内実 八十

 ほかには、こういう苦情があった。

 平成25102417時、「■■氏が野良猫に餌をやっている。(猫は4匹ほど見かける)」「■■氏宅の裏側の駐車場を借りており、野良猫により車が傷付けられて困っている」

 これに対し、北保健センター衛生課の渡邊、土佐両係員は、同年11610時、飼い主宅を訪問し、以下のことを確認した。

 「6匹猫を飼っている」「室内飼育しているが、屋外に出ていくこともある」「野良猫には餌を与えていない」。

 そこで両役人は、以下の指導をした。

 「飼い猫については室内飼育を徹底する」「野良猫が侵入しないよう、扉を閉める」

 上記内容を苦情者に電話で伝えたところ、納得した。

 また、こういうクレームもあった。

 「平成254121320分頃、■■氏から北保健センター衛生課に『北区内でガレージを借りているが、付近に野良猫がたくさんいる。猫が車の上に乗って、爪跡を残したり、エンジン内に入り込みエンジンがかかりにくくなるなど、車の修繕費用や猫対策(音波の機械)にお金がかかり、困っている。猫に餌をやっている人がいるので、やめるよう注意してほしい。』と届出があった。」

 すると、このクレーマーはこう質問した。

 @京都市は猫を駆除しないのか。

 A猫を駆除しないのであれば、市は猫を放置していることになり、車の費用を支払うべきである。

 B今までかかった費用を餌やりをしている人に支払ってほしいと思っている。直接、■■に言いに行くが、暴力事件等に発展したらどうするのか。

 C保健センターが指導に行く際、一緒に行きたい。横で被害の実情を話したい。」

 これに対し、役人の野村氏は、こう答えた。 

「@動物愛護の観点から、駆除は行っていない。

 A放置しているのではない。猫が適正に飼われ、被害等がないよう飼い主に指導に行く。まちねこ活動について。

 B民間同士で話し合って解決することである。金銭のやりとりについて、行政は関与しない。

 C行政のみで指導に行く。」

 この、猫が車の上に乗って傷付ける、という苦情は、全国でみられるポピュラーな現象である。

 ではどうすればよいか。

 「地域猫」の「創始者」である横浜市保健所職員で獣医師の黒澤泰氏は、レジャーシートや車用のシートで覆って防御するよう、言っている。

 もちろん、そうはいっても、いちいち車をシートでカバーするのは、面倒くさいのは事実。

 だが、車やバイクを猫に傷付けられるのが嫌なら、シートで防御していくしかない。

 それが「猫との共生」というものである。

 (続く)


 関連記事:「地域猫の創始者」黒澤泰氏が語る「ノラ猫と上手につきあう方法」十五 猫が車に上がるときの防御策

http://blog.goo.ne.jp/ssk23_2005/e/a477ebafce6335f22ba94689fba52c02

posted by ssk at 23:27| Comment(0) | 連載
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