2015年11月11日

クロ猫 二

 栄区役所に電話して、「地域猫について聞きたいことがあるのですが」というと、生活衛生課に回された。電話に出た職員に、「区役所の裏のいたち川沿いで、黒いコロコロと太った野良猫がいるのですが、避妊去勢手術をしているのか知りたいのですが、そちらで把握してませんか?」と聞いた。それと、「栄区では野良猫の不妊去勢手術をすると、費用は5千円で済むと聞いたのですが、本当ですか?」と聞いてみた。

 すると、職員は、野良猫の手術の有無については、担当の職員が今日不在なので、明日連絡させます」と言った。

 手術代については、「横浜市では5千円助成しています。詳しくは横浜市のホームページにのっています」というので、筆者は「いや横浜市の助成とは別に、栄区独自で、費用が5千円で済む、と聞いたのですが」と言った。

 すると職員は、「民間でオス3千円、メス5千円でやっているところならあります。『栄区動物と仲良く暮らせる街づくり協議会』という団体がやっています」という。

 「その協議会の方とコンタクトをとりたいので連絡先を教えていただけますか?」というと、「それも含め、担当の者から連絡させます」という。

 そして、翌々日、担当者のワダさんという女性から連絡があった。

 クロ猫の手術の有無については、いたち側沿いの猫は、毎朝、集まって世話をしているご婦人たちがいます。その人たちは、川沿いの野良猫たちの手術をしています、という。

 「そうなんですね。その団体とコンタクトをとりたいのですが」と聞くと、ワダさんは、こちらは接点はないんです、という。

 「え、そうなんですか?」と聞き返したが、はい。そうなんです、という。

 「では、どうすればコンタクトとれますか?」と聞くと、ワダさんは、朝夕の時間帯に、ご婦人たちがエサを与えています、朝8時〜8時半の間と、4時半から5時半くらいの間に、川沿いで、猫5匹くらいを見守りながら、話しています、という。さらに、何箇所か移動して餌を与えています、後片付けもしています、ほぼ毎日、雨でも台風でも世話しています、他にも、川の上流にもエサをあげている人がいます、クロ猫なら、和田病院の裏に世話をしている人がいるので、その猫かもしれません、という。

 「あの、コンタクトとりたいのですが、難しいですか?」と再度聞いたみたが、こちらは接点がないんです、というので、「わかりました。では、今度、行ってみます」と、答えた。

 かたくなに接点がない、と言うは、おそらく、猫のエサやりについては、心地よく思っていない人もいるので、むやみにボランティアの人たちと接触させないよう、守っているのだろう。それにしても、ここの役人がしっかり地域猫活動の状況を把握しているのを知り、安心した。

 (続く)

posted by ssk at 22:07| Comment(0) | 連載
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