2015年11月06日

京都市“猫エサやり禁止条例”ができるまで 苦情の内実 七十三

 佐川眞人さんとお会いした筆者は、遅れたことを謝り、挨拶した。

 それからさらに一本道を2分ほど歩き、2つ目のエサやり場に着いた。1つ目のエサやり場から4分ほど歩いた場所で、道路横に約30台分の駐車場がある。この駐車場のフェンスの外側周辺と、対面の道路わきの竹林が、エサやりポイントという。

 「おいで、おいで」と眞人さんが呼ぶと、にゃーん、と鳴いて寄ってきた。よく見たら一つ目のエサやり場にいた猫と似ているが、良く見ると違った。模様や輪郭、目つきが、兄弟姉妹のように、似ている。

 「はーい、はいどうぞ。こうしてなでなでしたら、食べるんです」「たべた?もうお腹いっぱいか?」

 「ここは合計8匹きます」と眞人さんはいう。最近新人さんが一匹来たという。(写真は佐川眞人さんと猫たち)


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 筆者は「ところで、猫の鳴き声がうるさいと怒鳴り散らしたという自治会副会長は、どのあたりに住んでいるんですか?」と久子さんに聞いたところ、「あそこの一番奥です。それで、警察を呼んだのは、あそこに住んでいる人です」という。

 そこで筆者は2014511日の警官に取り囲まれた時の事を聞いた。「通報はどこでされたのですか?」 

  眞人さんは「ここで」と駐車場のフェンスを指し、こう言う。(写真がくだんの駐車場)

    

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 「パトカー二台も来たんですよ。びっくりしましたね。この付近でエサやっていたんですよね。ここの住民のHさん(50代位)という人が通報したんですね。で、私一人でエサやりしていたんです。そのときに、Hさんが『通報するから』というので、では女房呼ぼうと思って、でも携帯も持ってないので、携帯貸してほしい、とHさんに言ったら、『馬鹿いうな』と言われて」

 「通報した人がここまで出てきたわけですか?」と聞くと、眞人さんはこう語る。

 「そうです、そうです。あそこに車停めてるんですよね。それで『エサやったらいけない』ということをHさんは言いまして。すぐ呼びましたよ。たぶん、前から見てたんでしょうね」

 「目の前で通報したのですか?」

 「そうです、それで、Hさんは『ここにいてくれ』っと言うんですよ。わたしは『家内呼びに行く』と言ったんですけど、『ここにいてくれ!』と強く言うものですから。

 「通報したとき、Hさんは警察には、どういうふうに言っていましたか?」と聞くと、眞人さんは、口元を手で伏せる仕草をまじえ、こう言う。 

 「それは知りません。なんかボソボソっと言っていましたね。何を言ったのか知りません」

 それから約10分経過したという。

 (続く)

posted by ssk at 23:52| Comment(0) | 連載
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