2015年11月03日

京都市“猫エサやり禁止条例”ができるまで 苦情の内実 七十一

 こうして5分ほど歩いた。

 「いつもエサをやるのは、このあたりです」と言う。

 竹林が広がり色々な鳥の鳴き声がしている。すがすがしい場所である。

 ここで、しばらく猫を待ったあと、「一回食事をやると、出てきませんね」と佐川さんはいう。

 だが、その直後、「あ、出てきた、出てきた」と言った。

 筆者はパッと前を向くと、たしかに、猫が一匹、のそのそと近付いてきた。佐川さんがエサをあげると、ニャーと喜びの声をあげて、食べ始めた。

 さらに、ぞくぞくともう二匹やってきて食べ始めた。

 それにしても、どの猫も丸々と太っている。

 私事だが、ちょうどこの4日前、筆者は自分の家で野良猫を飼い始めたところだった。うちの猫はやせ細っている。毛も薄い。それに比べ、ここの野良猫たちは、丸っこくて、毛もふさふさとしている。

 「どの猫も肉付きがいいですが、エサ食べているからですか?」と筆者は聞いた。

 佐川さんは、こう言う。

 「朝晩二回食べているんです。この子たち。毎朝やっているのは私と主人で、ほかにあと三人、エサをあげている人がいるんです。週三回、朝5時頃からあげている人が一人と、夜あげている人が二人」

 するとニャー、ニャーーーン、ニャン、ニャーンと、さらにもう一匹やって来た。

 「いつも来る子なんです」といって佐川さんは、その猫を抱き上げて、エサを食べさせていた。

 「ここは何匹くらい普段はいるんですか?」と聞くと、「ここはいつも6匹」という。

 写真はやってきた猫たち。



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(続く)




posted by ssk at 22:31| Comment(0) | 連載
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