もしも、これが人間に対する虐待の電話なら、こんな通り一辺倒な返事をしただろうか?
2週間エサをやらずに監禁して「行政に引取って処分してほしい」と加害者がいうなら、「わかりました。状況を確認したいので、行きます。いまどちらですか?」とかいって、とにかく現場を押さえ、現行犯で取り押さえるべきである。
この役人は、突然の犯罪行為の告白、に泡を食ったのかもしれないし、場数をこなさなければ、こういう時、なかなか機転はきかないものかもしれない。それだからこそマニュアルをつくって備えておく必要がある。
動物虐待の最前線にいる保健所がこのありさまなので、この国では惨劇が横行している。たとえば、今月だけでも、下記の事件が起きている。
まさに今日、兵庫県伊丹市昆陽池3丁目の昆陽池公園の池で、頭部に矢が刺さったカモが保護された。(写真はニフティニュースより)
今月22日には、栃木県宇都宮市田町の水産会社の敷地内で、頭部のない、腹部などを刃物のようなもので切られた痕がある猫1匹の死骸が見つかっている。(TBSより)
同日、兵庫県姫路市西延末の遊歩道でも、胸から下がないネコの死骸が見つかっている。現場付近では、8月下旬にも頭部のないネコの死骸が見つかっている。(産経新聞より)
今月14日には、愛媛県宇和島市で、飼い主と散歩中の大型犬が、道路脇に落ちていたクッキーのような菓子を食べた直後に、けいれんを起こし、泡を吹いた。翌15日には、そこから15メートル離れた場所で、同じようなお菓子を食べた小型犬が動物病院に運ばれたが、すでに死んでいた。(フジテレビより)
その前日21日には、東京都足立区西新井本町の日暮里舎人ライナー江北駅そばの路上で、頭部がなく、体の一部がえぐられたハトが見つかった。同日、同区花畑の駐車場でも、頭のないカモとみられる死骸が見つかっている。(時事通信より)
今月3日には、千葉県浦安市日の出2の日の出第1街区公園で、植え込みに刃物ようなもので切断された黒色の子猫が放置されているのを発見されている。頭部の他、切断された前脚と後ろ脚がそれぞれ1本ずつ、さらに根元から切断された尻尾や内臓が半径30〜40センチ内にまとめて置かれていた。
今月1日には市川市で首を切断されたコガモが発見され、9月29、30日には千葉県船橋市でも両耳などを切られたウサギと首を切られた鳥が見つかっている。(千葉日報より)
今月1日には、栃木県那須烏山市大桶の大桶運動公園で、フナやコイ、メダカなど計約1100匹が死んでいるのが見つかった。県が池の水を調べたところ、微量の塩素が検出された。この公園では9月20日にも、首と脚が切断された猫の死骸が発見されている。(産経新聞より)
これらは氷山の一角である。人の通らない場所で動物の虐殺が横行している事は、「多摩川河川敷で虐げられる猫を護る『孤高の侍』小西修」で小西氏が縷々語った通り。
(続く)