「(2)手術に必要なもの
■■氏よりリスト提供あり。
手術セットは一式揃えば、10万円くらいになると思う。6頭実施するなら、6セットいるとみておいた方がよい。
麻酔機は1台あるとのことだが、二人が手術を同時に行うことを考えるなら、2台必要な場合も出てくる。手術セット数との兼ね合いがあるなら、二人が同日に行わない方がよいと思われる。
滅菌機はあるか?→1台あり
子宮卵巣の全摘をしなければならないか?(全摘をしない獣医師もいる)→全摘にはこだわらない
吸入麻酔なし、心電図モニターなしなどの条件が募ったとして、若い獣医師がどこまで協力できるかわからない。
適正体重については2.5kgくらいが境と考えている。2kg以下はやめた方がよい」
次に、家庭動物相談所の北村氏が、こう言った。
「檻の保管場所を考えると、アライグマ用の折りたたみ式が望ましい。価格は1万5千円。」
次に「5 獣医師会からの要望等」として、こうある。
「手術に飼い猫を紛れ込ませる可能性があるので、放つところに立ち会った方がよいのではないかと思う。また、首輪やピアスなどの識別法では、すぐにとれることから、飼い猫として手術に入れられる可能性がある。飼い猫が紛れ込まれるようでは、開業獣医師の経営に関わるので獣医師たちの理解が得られなくなる。」
そして、最後に「6 その他」として、こう書いてある。
「ある程度まとまったら、保健所長だけでなく区へもあげていく必要がある。メンバーのいない保健所も含め、どの段階で知らせていくか。
次回の会議は開催未定。メールのやり取りで対応し、必要があれば、召集する」
その後、会議はなく、2か月半後の平成22年4月1日から、まちねこ事業はスタートした。
なお、特筆すべきは、ちょうどまちねこ事業と時を同じくして、既述の、「餌やり情報収集文書」ができた。
そして、くだんの“マッチポンプ”公明党京都市議・吉田孝雄氏は、その前年から、にわかに京都市会でエサやりを問題視し始めている。
そして前出の通り、筆者は、京都市の関係筋から、エサやり禁止条例について、「議員の要望で市上層部からのトップダウンで決まったもので、当初からエサを与えることを止めさせるのが目的だった」と聞いている。
「当初から」と言う、その関係筋の話の通りであるなら、マッチポンプ市議のエサやり問題視発言、まちねこ事業とエサ情報収集文書の同時スタート、猫エサやり禁止条例という一連の流れは、はじめから仕組まれていたということになる。
(続く)