今年はノーベル賞を日本人二人が受賞した 喜ばしい年であるが、ノーベル賞といえば、かつて、外交官などの“工作員”の信者を総動員するという憲法違反、国家公務員法違反を犯して、ノーベル平和賞を獲ろうとした“勲章コレクター”の“夜郎自大”な“教祖”がいた、という記事があった。
それは、週刊朝日1994年6月10日付の「スクープ・動かぬ証拠 創価学会のノーベル平和賞奪取作戦発覚! ローマ法王会見に狂奔する外務官僚の○秘文書入手」という記事。取材執筆者は、ジャーナリスト乙骨正生氏と、後に同誌編集長となる山口一臣氏。
この記事には、こう書いてある。
「『政教一致』批判を尻目に、池田大作名誉会長は、五月十五日に日本を出発した。ロシア、ドイツを経て、いまはイタリアに滞在している。(中略)今回のイタリア訪問の最大の狙いは(中略)ローマ法王ヨハネ・パウロ二世と会見すること(中略)池田氏がローマ法王との会見を望むのは、ノーベル平和賞を獲得するための重要な布石だといわれている。これまでに国連平和賞をはじめ多くの賞や、ブラジル、パナマ、タイ、オーストリアなどから多くの勲章を受け、『勲章コレクター』 (中略)とも呼ばれる池田氏が、その仕上げとして狙っているのがノーベル平和賞である。
しかし、宗教者がノーベル平和賞を受賞するには、ヴァチカンとの友好な関係が必要だ。池田氏がローマ法王と会見し、和やかに世界平和を語り合うことがノーベル平和賞のための必須条件だといわれている。
『(中略)今回のヨーロッパ歴訪の最大の目的は、ローマ法王と会談することでした。そのために創価学会は、数年前から創価学会員の外交官を使っての情報収集と下交渉をするなど、さまざまな工作を進めてきました。その最大の切り札が、実はゴールデンウィークに訪欧した羽田孜首相に託したローマ法王への親書だったといわれています。あいにく法王が骨折したため、羽田首相との会見はキャンセルされ、名誉会長との会見も実現しなかったのです』(創価学会関係者)
五月二十三日の衆院予算委員会で羽田首相は、この『親書』問題を質問され、『あり得ることではない』と全面否定。秋谷栄之助創価学会会長も、『荒唐無稽』と否定したが、複数の創価学会関係者は、『間違いなく工作は行われた』と断言する。
実際、過去にも池田氏が、親しい政治家や役人を使って海外の要人との会見を実現したケースは少なくない。
たとえば、『ペルソナ・ノン・グラーダ(歓迎されざる人物)』として入国が禁じられていたブラジルへの入国を希望していた池田氏は、一九八〇年代に、入国ビザの発給と大統領との会見を実現すべく元サンパウロ州下院議員のセルジオ・モリナガ氏に工作を依頼。モリナガ氏は内外のマスコミに、池田氏の入国と大統領との会見実現のため、二百万ドルものカネを使ったことを証言している。
もっとも、『海外工作』の実態は、当事者が告発する以外、表ざたになることはほとんどない。だが、本誌はこのほど創価学会の外務官僚が池田氏の『海外戦略』にそって活動している事実を裏づける○秘文書を入手した。(※筆者註:その文書の中身は、当公式ブログ8月29日付 当連載5回目で紹介した、イタリア・ミラノ総領事館に勤務していた外務省の広報担当の文書を指す)(中略)
創価学会は一九七〇年の言論・出版妨害事件以後、法曹界、官界、マスコミ界、公認会計士など社会の各分野に学会員を送り込む『総体革命』という戦略を推進してきた。(中略)かつては『総体革命』の指揮をとり、今は創価学会と対立している山崎正友元学会顧問弁護士はいう。
『法曹界、官界、マスコミ界などに進んだ学会員は、みんな本籍は池田門下生であり、外交官なり検察官といっても、池田天下取りを推し進めるために学会から出向しているという意識だった。仮にその行為が、国家公務員法など法律に違反するとしても、創価学会のために働くことが優先する。そこには国家とか国民のためという意識はほとんどありませんね」』
それは、週刊朝日1994年6月10日付の「スクープ・動かぬ証拠 創価学会のノーベル平和賞奪取作戦発覚! ローマ法王会見に狂奔する外務官僚の○秘文書入手」という記事。取材執筆者は、ジャーナリスト乙骨正生氏と、後に同誌編集長となる山口一臣氏。
この記事には、こう書いてある。
「『政教一致』批判を尻目に、池田大作名誉会長は、五月十五日に日本を出発した。ロシア、ドイツを経て、いまはイタリアに滞在している。(中略)今回のイタリア訪問の最大の狙いは(中略)ローマ法王ヨハネ・パウロ二世と会見すること(中略)池田氏がローマ法王との会見を望むのは、ノーベル平和賞を獲得するための重要な布石だといわれている。これまでに国連平和賞をはじめ多くの賞や、ブラジル、パナマ、タイ、オーストリアなどから多くの勲章を受け、『勲章コレクター』 (中略)とも呼ばれる池田氏が、その仕上げとして狙っているのがノーベル平和賞である。
しかし、宗教者がノーベル平和賞を受賞するには、ヴァチカンとの友好な関係が必要だ。池田氏がローマ法王と会見し、和やかに世界平和を語り合うことがノーベル平和賞のための必須条件だといわれている。
『(中略)今回のヨーロッパ歴訪の最大の目的は、ローマ法王と会談することでした。そのために創価学会は、数年前から創価学会員の外交官を使っての情報収集と下交渉をするなど、さまざまな工作を進めてきました。その最大の切り札が、実はゴールデンウィークに訪欧した羽田孜首相に託したローマ法王への親書だったといわれています。あいにく法王が骨折したため、羽田首相との会見はキャンセルされ、名誉会長との会見も実現しなかったのです』(創価学会関係者)
五月二十三日の衆院予算委員会で羽田首相は、この『親書』問題を質問され、『あり得ることではない』と全面否定。秋谷栄之助創価学会会長も、『荒唐無稽』と否定したが、複数の創価学会関係者は、『間違いなく工作は行われた』と断言する。
実際、過去にも池田氏が、親しい政治家や役人を使って海外の要人との会見を実現したケースは少なくない。
たとえば、『ペルソナ・ノン・グラーダ(歓迎されざる人物)』として入国が禁じられていたブラジルへの入国を希望していた池田氏は、一九八〇年代に、入国ビザの発給と大統領との会見を実現すべく元サンパウロ州下院議員のセルジオ・モリナガ氏に工作を依頼。モリナガ氏は内外のマスコミに、池田氏の入国と大統領との会見実現のため、二百万ドルものカネを使ったことを証言している。
もっとも、『海外工作』の実態は、当事者が告発する以外、表ざたになることはほとんどない。だが、本誌はこのほど創価学会の外務官僚が池田氏の『海外戦略』にそって活動している事実を裏づける○秘文書を入手した。(※筆者註:その文書の中身は、当公式ブログ8月29日付 当連載5回目で紹介した、イタリア・ミラノ総領事館に勤務していた外務省の広報担当の文書を指す)(中略)
創価学会は一九七〇年の言論・出版妨害事件以後、法曹界、官界、マスコミ界、公認会計士など社会の各分野に学会員を送り込む『総体革命』という戦略を推進してきた。(中略)かつては『総体革命』の指揮をとり、今は創価学会と対立している山崎正友元学会顧問弁護士はいう。
『法曹界、官界、マスコミ界などに進んだ学会員は、みんな本籍は池田門下生であり、外交官なり検察官といっても、池田天下取りを推し進めるために学会から出向しているという意識だった。仮にその行為が、国家公務員法など法律に違反するとしても、創価学会のために働くことが優先する。そこには国家とか国民のためという意識はほとんどありませんね」』
筆者は不幸にも前半生、池田教団内部を垣間見てきた一人として、「創価学会のために働くことが優先する。そこには国家とか国民のためという意識はほとんどありませんね」という山崎氏の言葉は的を射ている、と心底思うし、ノーベル賞受賞のため工作員を動員して狂奔していたという話や、ブラジルで歓迎されざる人物として入国を禁止させられていたため、工作員を動員してカネをばらまいたというのも、いかにもありそうな話だと思う。「勲章コレクター」の裏には、勲章の見返りに、「寄付」という形で工作資金を投入しているという話も何かの文献で読んだことがある。
このように、外務省は、池田大作教団にむしばまれている。
PS ノーベル平和賞を獲ろうとしていた池田大作教の、度し難く滑稽で危険なのは、日本の平和憲法を率先して捻じ曲げて破壊し、集団的自衛権行使を認める法案を強引に通した点である、と最近常々思う。
(完)
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