2015年10月04日

京都市“猫エサやり禁止条例”ができるまで 苦情の内実 四十四

 平成2371920分、京都市の保健センターに、こういう苦情の電話が来た。

 「隣に住む■■が猫を2030匹飼っており、(苦情者の)自宅玄関が糞尿で汚れて困っている。もう10年以上困っており、自分からも注意もしたし、警察■■に通報して2回ほど来てもらったが、まったく聞き入れられない。警察から、区役所に相談するよう言われたので電話したが、■■に強く指導してもらえないか」「■■は犬を1匹飼っており、その散歩に行く以外は、大体家にいる」という。

 そこで京都市の役人・冨田・塩田両氏は、同日11時頃、現地調査をしたところ、飼い主は「野良猫にエサをあげていたが、昨日警察にきびしく言われた為、エサやりはやめてます」と言ったという。

 そのことを苦情者に伝えたところ、了解し、「また、2ヶ所程でエサやりを始めたようだが、様子をみる」と言ったという。

 平成24111911時、匿名の市民が、こういう苦情の電話をしてきた。

 「飼い主(■■氏、女性)が自宅2階をビニールハウスのように改造し、10匹以上のネコを飼育している」

 「日により臭気が漂ってくることがあるので、対策をするよう指導してほしい」

 「近隣の野良ネコが自宅に糞をしていくが、この野良ネコには餌を与えていないことを確認してほしい」

 これに対し、京都市の保健センター衛生課の土佐氏は、2日後の1530分、飼い主宅を訪問し、聞き取りをしたところ、飼い主ははこう語った。

 「ネコを30匹飼育している(全て避妊去勢済み)」

 「ネコが逃げ出さないよう家を改装しており、臭気対策をしている」

 「改善すべき点があれば対応するので、直接言うよう届出者に伝えてほしい」

 「野良ネコにはエサを与えていない」

 また、このとき土佐氏は、以下の点を確認した。
 「飼い主宅の玄関前まで近づくとネコの臭いがする」

 「飼い主は玄関を二重ドアにしており、また窓を金網で覆ってネコを逃さないようにしている」

 そこで土佐氏は、こう指導した。

 「臭気対策を徹底すること」

 「野良ネコには餌を与えないこと」

 それから一週間後の11271530分ごろ、にわかに飼い主が衛生課に電話をしてきて、こう苦情を申し立てた。

 「先週は職員が突然訪問したため、掃除が行き届いていなかったかも知れないが、普段はファブリーズを使って臭いにも気を使っている(猫の健康が気になるので、強い薬は使わない)」

 「玄関も臭いがすると言われたので掃除済み」

 「トイレは家の中に22ヶ所あり、12回は交換している」

 「近所で生まれた野良猫を引取って、きちんと避妊去勢手術もして大切に飼っているのに、匿名での苦情は卑怯ではないか」

 さらに、こう迫った。

 (続く)

posted by ssk at 20:00| Comment(0) | 連載
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