2015年09月28日

京都市“猫エサやり禁止条例”ができるまで 苦情の内実 三十八

 元RSPCAインスペクターのドーン・オーブリー・ワードは、20082010年までRSPCAに従事していた。これまで、シェルターとなる部屋がないという理由で、たくさんの動物が殺処分されるのをみてきた、と彼女は語る。(写真は英紙デイリーメールより)

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RSPCAは、動物を安楽死させるのは「最後の手段」と主張する。しかし、デイリーメールの調査によると、ほかにも実名の告発者はいる。

 例えば、12年間RSPCAに勤めていた獣医師のケント・デイビット・スミスは、「現在、RSPCAが人々を続々と告訴していることが全てを物語っている」という。

 過去2年間で、RSPCAが有罪確定させた件数は、2,579件から3,114件に増えている。

 例えば、イングランド南東部ケント州ウェスト・ホーアム在住の独身女性・ジョージナ・ラングリーさん(67)は、昨年、自宅にRSPCAが踏み込んできて、ラングリーさんの13匹の猫のうち、5匹を安楽死させた。

 そして、RSPCAは、ラングリーさんをネグレクト(飼養放棄)のかどで告訴した。

 そこで前出の元RSPCA獣医ミスター・スミスが援助にかけつけ、猫の遺体2体を英国王立獣医科大学へ送り、検死解剖を依頼した。

 スミスは、「猫たちを安楽死させたことに、正当な理由は見当たりません」「英国王立獣医科大の検視の結果、猫たちは健康で、誤ったエサやノミその他病気の兆候は、一切ありませんでした」という。

 また、スミスは、「私が働き始めた頃は、インスペクターはめったに人を告訴しませんでした。アニマルポリスのメインの仕事は、動物の世話をする飼い主を助けることでした」「それが今では、彼らは何が何でも告訴したいようです。他の獣医からも似た話を聞きます」「RSPCAは、人と動物を救うために設立したというチャリティー(慈善団体)としての役割を見失ったように見えます」と指摘する。

 もう一人、告発者がいる。元RSPCA職員アンジェラ・イーガン・レーヴンズクロフトは、19902000年にかけて、RSPCAロンドン地域の支部コーディネーターだった。しかし、彼女は、RSPCAのやっていることに幻滅して去り、「地方連合」という動物擁護団体で今は働いている。

 彼女はこう語る。

 「健康で、精神的に安定した、他の飼い主のもとに戻ることができる動物たちを、安楽死させる。私はそんな組織の一員でありたくありませんでした」「RSPCAは、ひどく道を見失いました。当初の設立理由は、全て消滅してしまいました。RSPCAには、もはや草の根の動物福祉は存在しません」

 (続く)

posted by ssk at 20:00| Comment(0) | 連載
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