2015年09月27日

京都市“猫エサやり禁止条例”ができるまで 苦情の内実 三十七

 翌朝、ミーティングに出席したバーンズ夫妻は、もしも裁判所と警察がRSPCAの求めに応じるならば、自分たちが裁判沙汰・警察沙汰になる恐れがあることを知った。

 インスペクターは書類を見せながら、「もしも、あなた方二人が、クロードを安楽死させることを認めないならば、そのときは、あなた方の決定を無効にするオプションがあります。私は警察に行くことができます。そうすると、私の訴えを警察は認めることでしょう。さらにこう言ったという。

 「あなた方は、罰金か、禁固刑になる可能性もあります」

 そして、インスペクターは、「法律は私の側にある」「そうはしたくないが、私はあなたがたを強制的にサインさせることができるのを知っている」と、プレッシャーをかけてきた。ミスター・バーンズは、警察の関与を恐れ、結局、サインしてしまったという。

 その後、バーンズ夫妻は、子供たちがクロードとお別れをするため、最後の一晩だけ、クロードを家に連れて帰りたいと言った。だが、インスペクターは拒否した。

 そこで、4時までに遅らせることはできないか、そうすれば子供たちを学校からここに連れて来てお別れをすることができる、と言った。それを聞いた獣医は同意しようとしたが、その時、インスペクターがさえぎった。そして、こう迫った。いますぐに安楽死させなければいけません。

 こうしてクロードは死んだ。享年16歳だった。(写真は英紙デイリーメールより)

  

クロード3 (2).jpg

 その後、RSPCAは、バーンズ夫妻を虐待の罪で告訴した。20148月、バーンズ夫妻は無罪となったが、この間、夫妻はトラウマで苦しんだという。

 なお、RSPCAは、クロードの遺体を返していないため、バーンズ夫妻は、庭に埋葬するため、遺体の返還を求め係争中という。

 名にし負う英国アニマルポリス。だが実態は、老猫には死を――というメガデスがまかり通っている。

 他にも、こういう記事がある。

 それは「レスキューした動物の半数を安楽死させるRSPCA しかもそのうち数千匹は完全に健康体」という記事。(デイリーメール電子版20121229日付)

 これによると、RSPCAは、毎年、救い出した動物の半数近くを殺処分している。昨年は、救出したうちの44%、53千匹を殺処分した。そのうち、3,400匹は、医学以外の理由、例えば犬小屋や猫の預かり所のスペースがないという理由で殺していた。(写真は、「人道的な銃」と称してSPCAが頻繁に動物を殺すのに使用している銃。同紙より)

  

人道的な銃.JPG


(続く)

posted by ssk at 20:00| Comment(0) | 連載
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