2015年09月26日

京都市“猫エサやり禁止条例”ができるまで 苦情の内実 三十六

RSPCAを巡るブラックな事件は他にもある。国営放送BBC、や英紙デイリーテレグラフ、デイリーメール、メトロなどによると、イングランド南東部ハートフォードシャーの猫の話。

 同地に住むリチャード・バーンズ(53)とその妻サマンサは、1990年代後半に、生後6か月のオスの子猫を友達から譲り受けた。

 それはターキッシュヴァン(トルコ原産の長い毛の猫。体毛は白で、頭と尾に金褐色の斑紋があり、明るいオレンジ色の眼をもつ。リーダーズより)という猫だった。猫は「クロード」と名付けた。

 その後、バーンズ夫妻には2人の子供、ドミニク(15)とエローイス(13)が産まれたが、クロードは常に「最初の家族の一員」と見なされていた。(写真は英紙デイリーメールより)


クロード1.jpg

 クロードは、素敵な長毛の猫だが、その毛を櫛ですいたり、もつれた毛を切って整える、つまり、トリミングされることを、ひどく嫌がった。

 そのため、当初、ミスター・バーンズは、クロードを地元の動物病院へ連れて行き、麻酔で眠らせて、トリミングしていた。だが、獣医は、その方法は有害だと警告したため、数回で全身麻酔を止めた。

2003年からは、バーンズは膝の上にクロ―ドをのせて、撫でて、クロードが寝入ったあと、妻サマンサがハサミで長くなった部分を切るようになった。(写真は同紙より)


クロード2.jpg

20126月、バーンズ家の隣人が、毛が長くて、ひどくもつれている猫がいる、とRSPCAに通報した。これにより、RSPCAのインスペクター(査察官)の女性が、バーンズの家にやって来た。

 インスペクターは、クロードが老齢であることを理由に、今後は健康状態を観察するよう要請。バーンズ夫妻は同意した。

 翌20136月、同じような苦情が入り、一年前と同じインスペクターがバーンズの家にやって来た。

 そして、ミセス・バーンズに対し、検査のためクロードを獣医のもとにつれていくことを認めるよう、説得した。こうしてインスペクターは、クロードを連れて行き、1時間後に戻ってきた。

 インスペクターは、こう言った。

 クロードは、すぐに安楽死させなければなりません。

 その理由とは、長くもつれた毛であることと、ひどく高齢で、今まで見た中で最もやせた猫のうちの一匹であるため、というものだった。だがクロードは高齢の割には健康体だった夫妻はいう。

 その後、インスペクターは、安楽死の処置をすることを許可する書類にサインするよう言ったが、ミセス・バーンズは拒否した。すると、インスペクターは、明日の朝、RSPCAと獣医の会議があるので出席するよう言い、去って行った。

 (続く)

posted by ssk at 20:00| Comment(0) | 連載
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