2015年09月25日

京都市“猫エサやり禁止条例”ができるまで 苦情の内実 三十五

 トラネコは安楽死と称して殺されたのだった。

 その後、女性のインスペクターが、ベーカーさんのもとに、トラネコの亡骸を返しにやってきた。「猫の毛は健康的で、目もクリアでした。私には猫が死んだことが理解できませんでした」とベーカーさんは嘆く。

 このトラネコは庭に葬られた。(写真、同HPより)


トラネコ.JPG

RSPCAは、トラネコに飼い主がいるか知ろうともせず、連れ去りました。インスペクターの女性は、道でトラネコを掴み、バンに投げ込んで、殺したのです、とベーカーさんは言う。

 なお、RSPCAのスポークスマンは、マイクロチップを装着していれば、安楽死させることはなかった、と弁明し、トラネコが腎不全や呼吸に問題があったため、インスペクターが獣医師のところに連れて行ったという。通常、RSPCAの査察官は、健康な猫を見つけたときは、飼い主がみつけるため7日間、保護することになっているが、もしもその猫が重篤な病気や怪我、または獣医が即時安楽死が必要と判断した場合、かならずしも7日間保護する必要はない、とRSPCAは説明している。

 また、英紙デイリーミラー電子版09617日付にこういう記事がある。

 それは「家族が見失った猫を、捕まえてから1時間後に安楽死させてRSPCAは告訴された」という記事。

 それによると、日曜の朝、3歳のキジトラ・ルナは、遊びに外に出た。しかし、隣人は、ルナを野良猫と思い、RSPCAを呼んだ。

20分後、インスペクターが到着。それから1時間後、ルナは獣医のもとに連れて行かれ、致死量の注射を打たれて安楽死した。(写真はルナ 同HPより)


ルナ.jpg


動揺し憔悴した飼い主・ハリーさんとジェニファー・ハミルトンさんは、RSPCAに対し法的措置を取ろうとしている。

28歳の技術師であるハリーさんは「ルナは世界で最も思いやりがある猫でした。妊娠5ヶ月半の妻は打ちのめされました。私達の寄付で支えらている慈善団体であるRSPCAが、こんなことをするとは信じられません。はらわたをえぐられる思いです。RSPCAは、ルナは獰猛な野良猫だと思ったと言います。しかし、知らない人が近づいてくれば、大抵の猫は恐がります」と激怒している。

 一方、RSPCA側はこの件について深く謝罪すると言っている。

 とんでもない話だが、ルナの悲劇のほかにこの記事で要注目は、RSPCAが、ルナを野良猫だと思って即殺した点である。

 野良猫がいるという通報を受けると、RSPCAは即、殺す。英国では、それが日常風景になっている。

 (続く)

posted by ssk at 20:00| Comment(0) | 連載
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