2015年09月24日

京都市“猫エサやり禁止条例”ができるまで 苦情の内実 三十四

 それにしても本当にRSPCAは野良猫へのエサやりを禁じているのだろうか。そこで英国の内情を調べたところ、こういう記事があった。

 その見出しは「RSPCAが『猫に餌をやるな』というショッキングなアドバイスをした」という記事。(英紙マンチェスター・イブニング・ニュース電子版2010816日付)

 同記事によると、近々結婚予定の、ステーシー・コナー−ブラウンさんという女性が、「庭に子猫を産んだ野良猫がいる、どうしたらよいでしょうか?」とRSPCAにアドバイスを求めた。すると、ショッキングな答えが返ってきたという。

 開口一番、RSPCAは、野良猫は助けません、といい、猫にエサをやるのを止めて下さい、と言った。

 「私はそれを聞いて愕然としました。RSPCAは本当に冷酷だと思います」(ミス・コナー−ブラウン)

 こんなふうにRSPCAが野良猫にエサをやるなと言うのは日常茶飯事という。だが、このケースでは子猫が3匹いたので間違いだった、としてRSPCAは謝ったという。

  

マンチェスター.jpg

 (写真は同紙HPより)

 これを見る限り、RSPCAは少なくとも野良の成猫にはエサはやらないよう国民に指導していることになる。やはり、環境省の会議で言った、「エサをあげない」という方針を英国で実行している。

 それだけではない。日本からみると理想にみえるRSPCAだが、実は野良猫を「害獣」のように扱っている。実のところ、英国では野良猫は法的に害獣として扱われている。その野良猫への仕打ちが、飼い猫にも波及している。そのことを示す英紙記事は多々ある。

 英紙ザ・ヨーク・プレス・ニュースペーパー電子版201094日付に、お婆さん(下の写真)と、猫の死体と見られる写真付きで「RSPCAにより安楽死の憂き目に遭ったアン・バーカーさんの消えた猫」という記事がある。


アン・ベーカーさん.JPG

 それによると、英国北部の港町セルビーで年金生活を送るアン・ベーカーさん(79)は、1992年からトラネコを飼い始めた。野良だったこのトラネコを、亡き夫とベーカーさんは家で飼うことにしたのだ。夫が亡くなってからというもの、ベーカーさんにとってこのトラネコは、夫のことを想い出させるかけがえのない存在。

 そんなトラネコが、週末、呼吸器系疾患に罹り、週明け月曜に動物病院に診てもらった。その翌日、トラネコは外に出たい、と鳴いていたので、ベーカーさんは、庭に出した。

 それからしばらくして、ベーカーさんがトラネコを家に入れようとしたところ、猫はどこにも見当たらなかった。

 後日、隣人から聞いた話では、RSPCAのバン(ボックスカー)がこの辺りを走っていたという。

 そこで、ベーカーさんはRSPCAに電話して聞いた。すると、応対したRSPCAの女性は、たしかにセルビーで猫一匹を拾ったという。その後、この女性が折り返し電話してきて、こう言った。

 「悪い知らせがあります」

 (続く)

posted by ssk at 20:00| Comment(0) | 連載
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