2015年09月23日

京都市“猫エサやり禁止条例”ができるまで 苦情の内実 三十三

 さらに、こうある。

 「英国では、動物の入手が保護施設からなので、相性が合わない等で飼養ができなくなっても保護施設に戻る(譲渡する際は、相性確認を十分にしているので、戻ってくる動物も少ない。)

 「日本のペットショップでは、売ったものを返す仕組みになっていないので、遺棄をしたり、保健所に持って行くことになる。」

 次に、「3 譲渡について」とあり、こうある。

 「RSPCAが動物を譲渡するときは、避妊去勢、ワクチン、マイクロチップまでして、60ポンド(約1万円、本年10月末時点のレート)で譲渡している。また、譲渡の際には、飼養者する者に対し、丁寧な教育を行うとともに、飼養環境や動物と飼養者の相性を十分考慮して最適な動物を譲渡できるよう努めている。譲渡した動物と飼養者との相性が合わない場合には、返還してもらうことになる」

 次に、「4 インターネット販売について」とあり、こうある。

 「英国では、インターネット販売は違法ではなく取り締まることができない。そのため、RSPCAのホームページで優良ブリーダーを掲載し、犬猫を買うときには、掲載しているブリーダーから購入するよう呼びかけている」

5は後で述べる。その次に「6 査察の方法について」とある。これは、動物虐待を取り締まる査察官「アニマルポリス」の査察方法を指す。そこにこう書いてある。「動物虐待に係る査察は地方公共団体等の行政が行うことが望ましい。査察の際の立ち入り等については、自治体と警察が連携して対応することが重要である。」

 動物に対する思想、政策は、英国に比べ、日本は100年以上遅れている、とよく言われる。周知の通り、その英国で動物の権利を守る核となっているのが、創立190年の歴史を持つこのRSPCA(英国王立虐待防止協会)。上述の虐待防止やペットショップの話は、その歴史に裏打ちされた文明のきらめきを感じさせる。

 そのRSPCAは、「5 野良猫への対応について」で、なんとこう述べているのだった。

 「日本と同じで、1988年頃は英国でも野良猫が多く、野良猫に餌をやる人もいた。野良猫を減らすためには、一定の地域で数をコントロールしないといけない。餌やりについても地域で話し合い、その地域で餌をあげないことにする必要がある。また、繁殖目的以外の猫の去勢・避妊が重要。」(写真)


RSPCA エサやり言及箇所.jpg

  「牧原プラン」(第2回 概要).pdf


 (続く)

posted by ssk at 20:00| Comment(0) | 連載
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