2015年09月21日

京都市“猫エサやり禁止条例”ができるまで 苦情の内実 三十一

 「牧原プラン」には、「無責任な餌やり」という文言の他にも、見逃すことができない言葉が入っている。

 うしろの方の「殺処分ゼロに向けて、検討すべき事項」の中の、「所有者のいない犬猫の対策」で、こう記しているのだ。

 「餌やり人への規制、餌やり人への対策」

 「地域合意に基づく餌やり防止」

  (写真は牧原プランより)

検討事項.jpg


  牧原プランは、餌やり禁止を全国に広げようと目論んでつくられたとか考えられない文言である。その牧原プランをいち早く具現化したのが京都市ということになる。

 それにしても、牧原プランは一体どういう議論を経てできたのだろうか。

 環境省HPによると、計5回の会議と、1回の視察・会談を経て、牧原プランをつくっている。

1回目の会議は、20131120日。「動物愛護活動に取り組んでいる女優の杉本彩さん、浅田美代子さんとの意見交換を行いました」という。

2回目の会議は20131126日。「動物虐待、保護施設、ペットショップや飼い主責任など海外の事例について、英国王立虐待防止協会(RSPCA)担当者の方との意見交換を行いました」という。(写真は環境省HPより)


1 2回目.jpg

 3回目の会議は、2014121日。「動物愛護管理行政における実際の現場の取組事例や課題、ボランティアとの連携、猫の適正飼養、譲渡のすすめ方など自治体の方との意見交換を行いました」

 次に視察、会談を、201425日に行った。「犬猫の引取り数や殺処分数の更なる削減に向けて、埼玉県知事と対談し、埼玉県動物指導センター、さいたま市動物愛護ふれあいセンターを視察しました」とある。

4回目の会議は、2014320日。「動物愛護活動に取り組んでいる滝川クリステルさん(フリーアナウンサー)、藤野真紀子さん(料理研究家)と、学校教育や普及啓発等、動物の適正飼養の推進や収容動物の引取りの削減、譲渡の推進を図るための取り組みについて、意見交換を行いました」

5回目の会議は、2014425日。「動物を取り扱う事業者の方々と、所有者不明の犬猫対策、譲渡の取組、不妊去勢措置やマイクロチップ装着の推進への対策等について、意見交換を行いました」。(写真は環境省HPより)

  

4 5回目.jpg

 この中でまず目につくのは、タレントの多さである。ちなみに、会議に出席した、浅田美代子、滝川クリステルは、犬の飼い主である。猫は飼っていない。杉本彩は自宅に猫を複数飼っていることがテレビで流れたことがあるが、京都市とのつながりが深く、2015年4月からは京都市動物愛護センターの名誉センター長に就任している。(※杉本彩の個所は、読者の指摘、確認の上、201510月12日に訂正した)


 それだけではない。牧原プランには「応援団」と称してタレントや文化人、アスリートが名を連ねている。その数16人。前出の杉本彩、浅田美代子のほか、麻生花帆(俳優)、榎戸二幸(箏曲演奏家)、さとう珠緒(タレント)、一色采子(女優)、山田花子(お笑いタレント)、山本“KID

”徳郁(格闘家)、八神純子(シンガーソングライター)、坂本あゆみ(映像作家)、小菅正夫(元旭山動物園園長)、浜島直子(タレント)、柴田理恵(女優)、松本秀樹(タレント)、デヴィ・スカルノ(国際文化人)、高橋尚子(スポーツキャスター)。

(応援団の面々。環境省HPより 応援団の面々.jpg

 そのうち、犬とのツーショット写真を載せているのが山田花子、山本“KID”徳郁、松本秀樹。メッセージに犬を飼っていることに触れているのが麻生花帆、さとう珠緒、高橋尚子。一方、猫を飼っていると述べている者はゼロ。この点からして牧原プランの体質が表れている。 

 (続く)


















 (続き)

posted by ssk at 23:52| Comment(0) | 連載
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