2015年09月14日

京都市“猫エサやり禁止条例”ができるまで 苦情の内実 二十五

 実は筆者自身も、「野良猫に餌をやっているときに石を投げつけられた」と言う人にじかに会ったことがある。それは今年5月下旬頃のこと。

 私事だが、筆者は昨年から神奈川県横浜市の栄区という、横浜の最果ての地に住んでいる。

 栄区は、横浜市全18区のうち、世帯数が2番目に少なく、高齢化率の高さは2番目で、栄えると書いてる割には栄えていないなぁと思っていたのだが、実は緑被率(区の面積に対する緑地の割合)が41.8%18区のうち2番目に高かった。緑が多いため、色々な鳥が盛んに鳴いており、さらに区内の小高い山を水源とした澄んだ川も流れているため、鴨や鷺といった水鳥が年中いる。つまり、鳥の栄える地であることを知った。

 その栄区の筆者の家では、今年5月から野良猫のメスを一匹飼っている。(写真)

  

猫.BMP

 その猫を飼い始めた頃、筆者は、猫も外の空気を吸いたいのではないかと思い、晴れた日の昼ごろ、猫をケージ(かご)に入れて、15分ほど、いたち川という、動物の名を冠した川沿いを散歩した。

 すると、帰り道に、にわかに「あら、猫ちゃん?」と、50歳位の原付のヘルメットを片手に持っている女性に声をかけられた。

 「そうなんです。散歩しているんです」と筆者が言うと、「かわいいわねぇ、男の子?女の子?」とか色々聞かれたので答えるなかで、「野良猫だったのですが、最近、飼ったんです」と筆者は言った。

 すると、その女性は、「ありがとうござします」と言い、自分はこの辺りに住んでいて、これまでたくさん野良猫の避妊去勢手術をしてきて、石を投げられることもあって大変だった、と言ったのだ。

 その時、筆者はピンときた。というのは、その数か月前、筆者は、横浜市内の猫の苦情や虐待を調べる中で、栄区で野良猫に餌をやっている人が石を投げらた、という苦情の文書(以下の画像)を読んでいたのだ。


投石.jpg

 この文書にある、石を投げられた人とは、この女性に違いない。

 そして、その女性は、地域猫活動をしている事を示すチラシを渡した.。そこには所属先のボランティア名が書いてあった。それは「NPO法人キャットネットかまくら」という団体。

 かまくら、と書いてある点に筆者は合点が行った。というのは、以前、筆者は自分の住んでいるところで、地域猫活動の実態をつぶさに見たいと思い、栄区に地域猫活動の団体がないか調べたことがある。だが、見当たらなかった。それが実は、栄区に隣接する鎌倉市の団体がやっていたのだ。

 そこで筆者は、詳しく話を聞かせて下さい、と言った。すると、その女性は、「今はもう昔のようには活動していないから…」と言い、「この人の方が栄区ですごい地域猫活動しているので、この人に連絡取るといい。私の名前を言って構わないから」と言い、連絡先を教えてくれた。

 その後、その連絡先の人に電話して取材を申し込んだところ、断られてしまった。

 要するに、餌やりに対して、石を投げつけるという暴力を振るう者もいる。

 (続く)

posted by ssk at 22:11| Comment(0) | 連載
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