2015年09月13日

京都市“猫エサやり禁止条例”ができるまで 苦情の内実 二十四

 餌やりを巡る殺傷事件といえば、前出の千葉県舟橋市の事例のように、餌をやっている側が、餌やりを注意したり非難したりする人物を刺し殺したりするケースが多いが、反対に、餌やり憎しの思いから、餌やりを批難する人間が、餌やりを殺すケースもある。
 例えば、1990年2月4日の午前3時10分頃、福岡市博多区のアパート「朝凪(なぎ)荘」の2階に住む無職の男性(60)が、「同じアパートに住む女性を殺した」と110番通報した。博多署員が駆けつけたところ、同アパート一階十二号室に住む無職の女性(70)が自室で首を絞められて死んでおり、同署は通報した男性を殺人容疑で緊急逮捕した事件がある。警察によると、殺された女性は、日ごろから近所の野良猫にキャットフードや残飯を与え、5、6匹の猫がアパートに寄りついていた。
 男性は、猫がアパートの通路に置いていた鉢植えにフンをすることに立腹し、2人の間で口論が絶えなかった。
 そして、同月3日午後11時頃、この男性は酒に酔った状態で女性の部屋に行き、猫にエサを与えないよう注意したところ相手にされなかったため、カッとして部屋にあったタオルで首を絞め殺した。
  近所の人の話では、殺された女性は部屋の中でも野良猫にエサを与えるほどかわいがり、独居の寂しさをまぎらわせていたという。(毎日新聞より)
 また、今年7月5日午後7時10分ごろ、無職の男性(68)が、近隣に住む知人の無職女性(79)に対し、「女性が野良猫に餌をやるのでもめていたという動機で、男の自宅アパートの階段で、女性の顔などを素手で数回殴り、左目周辺や後頭部などに打撲の軽傷を負わせた疑いで逮捕された。(京都新聞電子版より)
  また、昨年2月3日午前6時55分ごろ、埼玉県久喜市在住の無職男性(73)が、ベランダにきたネコを追い払ったところ、普段からネコに餌付けをしていた近所に住む男性(45)が容疑者宅を訪問。「ネコをそんな風に追い払うな」などと口論になり、男性(73)は柳刃包丁(刃渡り約23センチ)で男性に切りつけ殺そうとして殺人未遂と銃刀法違反の現行犯で逮捕された。(産経新聞電子版より)
  また、平成24年10月10日早朝、東京都世田谷区野沢の住宅街で、元警視庁警視の男性(86)が、自宅の玄関先の植木に殺虫剤をかけていた際、近隣で猫を多頭飼育している女性(62)から「私の猫にかかってしまう」と抗議され、口論になった。この二人は前々から猫を巡りトラブルになっていた。
  この日二人はいったん自宅に引き返したが、午前11時過ぎ、再び激しく言い争っているのを近所の住民が目撃している。11時30分頃、女性は「農薬をかけられた」と110番。
  その直後、この男性に刃渡り約55センチ日本刀で斬りつけた。男性は女性宅に立てこもり午後1時40分頃、玄関で首から血を流して倒れているのを捜査員に発見された。近くには日本刀があり、自ら首を切ったとみられる。 女性は同日午後、搬送先で死亡した。(読売新聞より)

 (続く)

posted by ssk at 20:00| Comment(0) | 連載
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。