2015年09月12日

京都市“猫エサやり禁止条例”ができるまで 苦情の内実 二十三

 当連載の前日掲載の文章について、昨日、匿名のコメントがきていた。それは、次のものだった。

 「クレーマーって表現や一方的な見解しかないけど本当にジャーナリスト?ネコ被害に遭ってる人やネコ嫌いの人たちとどうやって共存していくかが大事。自分と反対の意見言う人、自分の意に沿わない人は悪だクレーマーだという考えこそが新興宗教っぽくて怖い。」

 この中で、「クレーマー」という言葉について、筆者の意味合いとは若干違う受け止め方をしているように見受けられるので言及したい。

 「クレーム」という英語の意味は、「(権利・事実を)主張する。(当然の権利として)要求、請求する。(裁判で)申し立てる。損害賠償を要求する。」といった強い主張・要求や、苦情という意味がある(研究社の辞書リーダーズ+プラスと新和英大辞典第5版より)。

 英語の末尾にerをつけると、〜する人となるので、クレーマーは、要求や苦情をいう人という意味になるはずである。(例えばルミナス英和辞典では、クレーマーは「主張者、要求者」)

 だから、筆者はクレーマーという言葉を、苦情を言う人、苦情者、という意味合いで使うことが多い。

 もちろん世間一般では、クレーマーとは、執拗にクレームをつける異様で悪質な人間、というイメージで使うことが多いが、異様ではない通常の苦情者の意味も兼ねていると筆者は考えている。

 念のため、広辞苑第六版をみてみると、クレーマーとは「(原告・請求人の意)企業に対して常習的に苦情を訴える人」とある。

 これは筆者の見解とは違う。

 大辞林をみると、「クレーマー」とは「《原義は「要求者」「請求者」の意》商品の欠陥、客への対応の仕方などについてしつこく苦情を言う人。特にその苦情が言いがかりと受け取られるような場合にいう」とある。


 これも筆者の見解とは違う。

 そこで、imidas 2015をみてみると、クレーマーとは「苦情を申し立てる人.要求者.主張者」と書いてある。

 筆者が「クレーマー」という言葉を使う場合、この「苦情を申し立てる人.要求者.主張者」という意味と、「商品の欠陥、客への対応の仕方などについてしつこく苦情を言う人。特にその苦情が言いがかりと受け取られるような場合にいう」という二つの意味合いで使っている。つまり、筆者の記すクレーマーには、前者の場合と、後者の場合と、両方を意味する場合とがある。

 話が脱線したので、京都市北部みどり管理事務所に連日執拗にクレームをつけた話に戻す。

 このクレーマーは、前出のように、「私が対応していたら、刃傷沙汰も有り得たかもしれません」「猫殺傷の日は近い」「人間同士の刃傷事件にまで発展する前に」云々といった文言などから、殺傷事件になりかねないノイローゼ気味な危なさがあるように筆者にはみえる。人間は往々にして、憎しみを募らせて、恨みつらみの相手のことばかり考えていると、次第に暴発しかねない危険な心理状態に陥りやすい。

 実際、餌やりに腹を立てて殺してしまうケースもある。

 (続く)

posted by ssk at 22:46| Comment(0) | 連載
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