2015年09月04日

京都市“猫エサやり禁止条例”ができるまで 苦情の内実 十三

 平成2472315時ごろ、「近隣に住んでいる■■氏が数か所で野良猫に餌をやり大繁殖している。自分はアパートの大家をしているが、ノミが移ってくる、置き餌にカラスが寄ってくる等の苦情を住民から寄せられている。自宅の屋根裏にも野良猫が入り込んで出産しており、糞尿やノミの発生も心配だ。猫とノミについて行政が何とかすべきだ。法律・条例の対象外というならば、何十年の続いている問題に対応しようとしない行政の態度が許させない」という苦情が来た。

 これに対し京都市の役人・河野氏は2日後、■■氏宅を訪問した。■■氏は、こう言った。

 「一番悪いのは猫を捨てている人間である。自分は『捨て猫は犯罪!』と大声を出しながら付近を歩いたりもしている。ボランティア活動で避妊去勢手術にも携わっているが、まちねこ事業も使いたいが順番待ちと聞いている。(※手書きの補足で「周り住民が協力しない」と記載)自分は前向きな方向で野良猫を減らしたいと考えているので、苦情者と直接話したい。餌やりをやめなさいと言われてやめることもない」と言った。

 役人・河野氏は「苦情者は匿名希望であること。少なくとも置き餌は路上にゴミを放置する行為として控えてもらいたい」と言った。

 ■■氏は、「苦情者が匿名であり自分の住所まで知っていることが気持ち悪い」ので、「苦情のあった場所での餌やりは控えたい」と言った。

 そのことを同日、河野氏はクレーマーに説明した。クレーマーは、「一度餌やりをやめてもまた始めるであろう。いたちごっこである。置き餌や餌やり行為を市民が見張るのも納得できない。行政が見張れ。餌やりしている人とトラブルになって殺人事件が起きた事例があると聞いている。引き続き行政の根本的な対応を希望する。法的に対処できないというなら条例を改正しろ。また、衛生課は市民の生活を衛生的な面から守るのが目的であろう。何とかしろ」と言った。

 河野氏は「衛生課としてのこれ以上の対応は法的に不可能」「条例改正は主に議員が主体となる」「区役所で無料の法律相談が受けられる」と答えた。

 クレーマーは、「これだけの問題を行政が対応しないというのはありえない」などと言い、置き餌について改善されるかしばらく様子を見てみる、と言って電話を切った。

730日、くだんのクレーマーから連絡かあった。クレーマーは、こう言った。

 「また、■■氏が置き餌をしている」

 (続く)

posted by ssk at 20:00| Comment(0) | 連載
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