2015年08月30日

京都市“猫エサやり禁止条例”ができるまで 苦情の内実 九

 平成257月頃、京都市の保健センターのもとに、「マンションにネコが入り込み、住民から糞尿のにおいなどの苦情を訴えられている。ネコの捕獲等はできないか?住民の何物かが餌を撒いているようである」というクレームが入った。

 これに対し、京都市の保健センターの役人・福本係長と竹重氏は同月3010時頃、現地調査をし、「餌やり宅左隣のガレージに猫が5匹ほどいるのを発見」。

 その後、餌やり宅を訪問。聞き取りにより、「・ガレージは本人の所有。もともとこの付近には野良猫が多く、ガレージにいた猫に餌をやりはじめたのがきっかけで猫が集まってくるようになった。

 ・飼い猫もいるが、飼い猫は室内飼養している」ことがわかった。

 この餌やりに対し、両役人は、「近年から猫の糞尿被害について保健センターに相談があった事を伝え、餌を与えるのであれば、責任を持って室内飼養してもらうよう指導」したところ、「■氏は、餌を与えている猫を飼う意思はないとの事であったので、それでは周辺の衛生環境悪化を防ぐためにも、むやみな餌やりは控えるよう指導を行った。(とりえず、1週間餌やりをやめてみるよう提案した。)」

 それから50日程経過した平成251010945分、くだんのクレーマーから「7月以降改善兆しがなく、現在も、午後3時頃にガレージで■■氏が餌を与えており、6匹ほど猫がおり糞尿被害を受けているため、もう一度指導してほしい」とクレームが入った。

 同月1711時頃、役人は再度、■■を訪問した。が、しかし、不在だった。

 同月221540分頃、再び■■氏を訪問。

 この時、■■氏は、このように語った。

 「前回センターの指導を受け、3日間餌を与えるのを控えたが、猫が餌を求めて寄ってくるのを見かねてまた与えてしまった。ガレージの車の移動にも支障をきたすため、餌で引き付けて入庫している状況である」

 これに対し、役人は、「再度保健センターへ糞尿被害の申し出があった旨を伝え、猫の繁殖や周辺環境の悪化が懸念されるため、飼養の意思がないのであれば、無計画な餌やりは中止するよう指導した」。

 翌日、このクレーマーは、「この状況が続くようなら町内会の議題として取上げ、申入れする事を考えている。その旨を■■氏に伝えてほしい」と、またもやクレームを入れた。

 その後、役人が一度、■■氏宅を訪問したが、不在だった。

 すると、平成25118日、このクレーマーは、「■■氏宅のガレージの猫が最近子供を産み、子猫の鳴き声がうるさい。糞尿被害も全く改善されていない。もう一度■■氏に強く指導してほしい」と、またぞろクレームを入れたのだった。

 (続く)

posted by ssk at 20:00| Comment(0) | 連載
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