2015年08月21日

ブラック企業「市場大路」記事削除の真相 三

 別紙の冒頭には、こう書いてある。


 「権利が侵害されたとする理由(被害の状況など)


1 特定性について

 本件記事には『生姜のネット販売を行う群馬県内の会社『市場大路』(実名)』、『社長の『清水晃』氏(40代前半、実名)』との記載があり、明らかに市場大路株式会社(以下『請求者』という。)と同法人代表取締役清水晃を指すものである。


2 掲載された情報

 @『深夜3時まで『尻軽女!!』と罵倒した社長のブラック体質との記載、」


 これを読み、筆者は、やっと、あの会社のことか、と理解した。この事件は、筆者が発掘した事件である。筆者はそれまで大手企業のブラックぶりを記すことが多かったが、無論、中小零細のブラック企業も無数にある。そのことをよく示している事件である。


 それにしても、いきなり削除を要求するということは、高裁で市場大路は、逆転判決でも勝ち取ったのだろうか――。


 続けて別紙には、こう書いてある。


 「内容についても、

 A『清水社長は、ささいなことで怒鳴ることもあった。例えば、ロールカーテンのヒモが外れたので報告すると、『何てことするんだ!お前なんかクビだ!!』と怒鳴り散らし』、


 B会食後のやり取りにおいて、『清水社長は激高し、『そんな奴(取引先Y氏)早く車から降ろせ!タクシーで帰らせろ!!』『なんであんな奴送って行くんだ!!』と執拗に求めた。」とし、さらに『清水社長は『どうして俺の気持ちがわからないんだ』『俺の気持ちを考えろ!』『尻軽女!!』などと、3時まで罵倒し続けた。」、


 C翌69日にも『清水社長は昨日同様、Y氏を送ったことを非難し、尻軽女などと女性の人格を否定する発言を連呼した。』、


 D退職にあたり、『『事務所内にある私物の返還』、『離職票の交付』『健康保険の脱退届証』を求め、交付されている事務所の鍵と健康保険証を返還する、と申し出て、ひとまず明日10日(日)に私物を取りに行きたい旨伝えたが、清水社長は拒絶した。』、『知人A氏に、私物返還を委任。A氏は再三に渡り清水社長に電話したが、電話には出ず、面談要請も無視された。』、


 Eその後、会社を訪問した際、『部屋のなかには清水社長、その母親、社労士、見知らぬ男性社員の4人がいて、取り囲まれた。そこで清水社長は、草津氏の勤務当時の行為を色々非難し始めた。草津氏は恐怖し、退職の話合いは不可能と判断し、私物を取り戻そうと思い立ち、私物の置いてある部屋に行こうとした。しかし、清水社長は入室を拒んだため、草津氏は諦めて事務所を出ようとした。すると清水社長の母親がドアが開かないよう、草津氏の手やドアを抑えつけたため、草津氏の手が傷つき全治1週間の負傷をした。』、


 F転職先の社労士に対し、『清水社長は『そんな書類もちゃんと出ていないような奴をなんで採用するんだ』と述べた』と記載された」


 そして、こう書いてある。


 「なお、本件記事の内容は、あたかも事実であるかのごとく記載されているが、控訴審の平成26416日の和解期日において本件事実の真偽を明らかにせず、双方が話し合いによる解決をして事件は終了した。」

(続く)

posted by ssk at 19:38| Comment(0) | 連載
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