2015年08月20日

京都市“猫エサやり禁止条例”ができるまで 苦情の内実 一

 千葉市以外の政令指定都市も色々な事象があるが、それは追ってまとめることとする。

 次に、京都市が猫エサやり禁止条例をつくるに至った根拠である苦情の内実を検証する。

 筆者は平成二十三年から平成二十六年までの、京都市への猫にまつわる苦情相談を調査した。京都市は、一千枚を優に超える文書で記録している。筆者はそれをつぶさに読んだ。

 まず、目についたのは、こんな苦情であるる。

 平成二十五年三月四日。相談指導内容。「倉庫に野良猫が侵入して、商品を汚したりして困っている。なんとかできないか(引取ってもらえないか)?昨晩は、六回も警備会社が出勤した。何者かが入ってきて餌をまいているようである。チェーンしかなく侵入防止の役には立たない。電源式の超音波装置は設置済みである。→自己防衛策を講じてもらうしかない。不法侵入については、警察に相談されてはどうか?」

 平成二十六年十二月十五日には、こういう苦情があった。

 「隣家てある■■氏は自宅で猫を五、六匹飼育しており、日中は屋内で飼育しているが夜になると外に放すため、毎日のように近隣に糞尿して、後片付けもしないので困っている。

 あまりに糞尿被害がひどいため、以前に二回、直接本人に被害状況を伝え、改善するよう伝えたが一向に被害が収まらない。(中略)

 行政から指導してもらいたい。また、『京都市動物による迷惑の防止に関する条例』が施行されたらどのような指導をしてもらえるのだろうか」

 平成二十五年五月十六日には、こんな苦情があった。

 「■■の周囲では野良猫が多く、ふんにより庭の苔が枯れてしまい困っている。また、鳴き声やにおいにも困っている。

 (2)決まった人(複数人)エサをやりに来ているが、特定できていない。

 (3)エサやりを行っている人に一度注意したところ、猫がかわいそうだといって聞き入れてもらえなかった。

 (4)エサの後片付が行われないため、ごみになっている。観光客も多い場所だが景観が非常に悪い。カラスも飛んでくる。

 (4)(※ママ) 町内の人たちも困っており、何か対策はないかと届出者(※筆者注 届出者とは苦情を言った市民を指す、以下同)へ相談がある。

 (5)以前にも■■議員を通じて京都市に相談しており、猫の捕獲、引き取り等は実施していないこと、超音波装置の貸出制度があること、まちねこという制度があることと、等は聞いている」

 (続く
posted by ssk at 23:33| Comment(0) | 連載
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