2015年08月19日

京都市“猫エサやり禁止条例”ができるまで バックボーン 二十

 このやり取りで、注目すべきは、「外国人女性の協力者」が「マンション住民」と「トラブル」を起こし、「傷害事件に発展した」というくだりである。

 これはどういう傷害事件だったのか。千葉市の生活衛生課に質問したところ、「傷害事件の詳細の件ですが、餌やり協力者がマンション住民に対する暴力行為により逮捕されたこと及び逮捕されたのち餌やりがなくなったことについて把握はしておりますが、本市が被害者や加害者の立場ではありませんのでそれ以上の詳細な情報は把握しておりません」という。

 傷害事件がどのようなものだったのかは、他の取材を進めることとする。

 なお、前出の千葉市のガイドラインには、こう書いてある。

 「飼い主のいない猫については、エサをあげっぱなしで後かたづけをしなかったり、ふん尿による悪臭等の被害などが原因で、住民間のトラブルに

発展することもあります」

 「飼い主のいない猫に餌を与えることは、決して悪いことではありません。しかし、餌を与えるだけで避妊去勢手術をしなければ子猫が産まれて、飼い主のいない猫が増えてしまいます。大切な命を守り、不幸な命を減らすためには、猫を適正に管理しなければなりません。飼い主のいない猫の世話をする際は、地域の方に配慮し、地域の中で適正に管理することが重要です。また、地域の方は、猫を排除するのではなく、命あるものとして見守ることが重要です」

 「飼い主のいない猫の世話をする際は、餌やり場、排泄場所の設置や餌やりの時間等、地域の状況に応じたルール作りをし、地域の方に活動の趣旨などを説明し、理解などを得て取り組みましょう。1人ではなく、協力してくれる方などとグループを作り活動すると地域の方の理解を得やすくなります。活動を理解してもらうために地域の中でコミュニケーションを深めましょう」

 「餌を与える場所は、地域住民に迷惑のかからない場所に固定しましょう。餌と水は、112回、決められた時間に与えるようにしましょう。餌の量は、食べきれる量を与え、食べ終わったら、残りの餌や容器を片付けて周辺を清掃しましょう。餌のあげっぱなしは絶対にしないでください。カラスやハエなどがたかったり、悪臭の原因になります」とある。

 このように記すということは、千葉市は、くだんの外国人の餌やりに対し、何らかの注意や指導、対策を講じたはずである。では、千葉市は、どういった対応をしていたのか。また、どうすれば防げたのか。追加取材により情報が入り次第、検証することとする。


 話を京都市に戻す。

 その後、政令指定都市から続々と回答がきているが、いずれも京都市のように猫の殺処分時に餌やりの状況を細かく記載させる、という文書は作成していない。

 既述の通り、京都市は20104月からその文書を使用している。

 なぜ、そのような文書を作成したのか――。

 京都市保健福祉局保健衛生推進室医務衛生課の西村氏に問うたところ、「もうだいぶん前の話で、当時の担当者はもういないので答えれません」という返事だった。そこで筆者は、「それなら、当時の担当者は違う部署に行ったというなら、それがどなたなのか教えてほしい。その人に聞いてみます。もしくは、その人にそちらで確認して返事をほしい」と伝え、現在、京都市から返事待ちの状態。この件は後日、詳報する。

 (続く)
posted by ssk at 20:00| Comment(0) | 連載
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