2015年08月17日

京都市“猫エサやり禁止条例”ができるまで バックボーン 十八

 なお、やや余談だが、この陳情の別紙に書いてあった「平成21827日千葉県船橋市で野良猫の餌やりをめぐるトラブルの末、餌やりを注意された人が注意をした人を刃物で刺し殺す事件」とは、下記の事件を指す。

 この事件は、同日午後140分頃、千葉県船橋市習志野台1の住宅街で「女性が刺されて路上で倒れている」と付近住民から110番により発覚した。県警が駆け付けたところ、自宅そばで無職、岡戸信子さん(64)が血を流して倒れていた。隣に住む無職、林喜市容疑者(70)が牛刀(刃渡り約26センチ)を持って傍らに立っており、同署は殺人未遂と銃刀法違反容疑の現行犯で逮捕した。岡戸さんは約1時間半後に搬送先の病院で死亡、同署は殺人容疑に切り替えて調べている。林容疑者は「猫のことで注意され腹が立った」と供述し、容疑を認めた。

 同署等によると、林容疑者はアパートに1人暮らしで12年前から野良猫に餌をやっていた。最近は10匹以上の野良猫が集まるようになり、建物周辺にフンをするなど近隣住民とトラブルになっていた。岡戸さんは何度も「猫に餌をやらないで」と注意したが、林容疑者は聞き入れなかった。事件当時は、岡戸さんが外出先から戻るのを自室で酒を飲んでいた林容疑者が見かけ、包丁を持ち出して岡戸さんの腹を2回刺したらしいという。

近所の主婦(50)によると、猫を巡るトラブルに関して、林容疑者は岡戸さんに「ゴタゴタ言うんじゃねえ」と激怒。町会の事務員にも「これ以上何か言われるんだったら、何をするかわからないぞ」と怒鳴ったことがあったという。また事件の約1カ月前、岡戸さんが自宅の周囲に消毒液をまくと、林容疑者が「薬まいて猫殺す気か」と怒り、言い争いになっていた。(参考:毎日新聞)

 この事件の二の舞になるのではないか、という指摘を受けた、くだんの検見川での陳情は、千葉市議会で採択されたことは既に述べた。

 ちなみに、陳情は、採択されると、採択された事を市長に送付し、その後、市長の部局でどうするか考えることになる。市長の部局とは、要するに、先に述べた保健福祉局健康部生活衛生課である。

 こうして陳情が送付されたが、結局、生活衛生課は、採択を採用しなかった。理由を、同課食品衛生班の落合氏はは、こう語る。

 「基本的には、ガイドラインを陳情の前につくらなけばならない、ということで動いていて、ガイドラインができたので、その効果を見ながら進めたところ、結局、ガイドラインでまだ対応可能ではないか、ということで、採択は見送られました」

 その千葉市のガイドライン、正式名称「猫と共に暮らすためのガイドライン〜猫の適正飼養ハンドブック〜」とは、下記の通り。


 千葉市 ガイドライン.pdf


 (続く)
posted by ssk at 20:51| Comment(0) | 連載
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