2015年08月13日

京都市“猫エサやり禁止条例”ができるまで バックボーン 十三・十四・十五

 さらに共産党千葉市議・福永洋氏はこう語った。


 「やっぱりそこの辺ではこの趣旨を生かしながら、もう少し検討すべきではないかというふうに私は思うんです。そうしないと、当局は、議会で条例化するんだとなれば、つくらなければいけない。だけれども、こういうものの趣旨を条例で決めていくものかどうか。もともと人間と動物は共生しなければいけないわけですよ。そのルールづくりができていれば問題はないわけですよね。

 こういうことというのは、何でもかんでも我々は条例をいつも制定しますが、住民の利益を守るためにやるんですよ。しかし、こういう共生をしなければいけないものについて、一方の取り決めによって、本当の意味で動物愛護の立場の人と、そこまで迷惑を被っている人たちの間について、もう少し私は話をしながらやっていかないと、ある意味排除につながることの危険性があるし、放っておいていいとも私は思わないんです。そうなると、私はもう少し慎重に、さっきの草刈り条例ではありませんが、検討しなければいけないんじゃないかと思う。

 ただこの議会で、私がもし結論をとここで言われて、なかなかこれは大変な問題で、たしかあの地域でかなり問題になっていることも聞きました、関係の議員から。しかし、だからといって、即これは条例改正ということになってくると、だからさっき言ったように条例を改正し、周辺の生活環境が損なわれた場合の対応として罰則を設けることと書いてあるんですね。罰則を設けて本当に動物との共生ができるのかと、私はできないと思うんです。

 だからその辺のことについて、皆さん賛成と言われましたが、もう少しそこはちょっとその意味を含めておっしゃっているんだったら私もいいとは思うんですが、ちょっとそこはもう一回議論をしていただきたいというふうに思うわけでありますが。(中略)もうちょっと慎重審議が必要じゃないかということで、私は継続を主張したい」


 次に公明党・千葉市議の奥井憲興氏が、こう質問した。奥井.JPG


 「一つお伺いしたいんですけれども、ここの説明の中で荒川区がやって、動物愛護団体から多数の反対意見があったというのは、これはどういう状況だったのかということと、あとガイドラインで市はやりたいと言っていると書いてあるんですけれども、ガイドラインだけで解決すると思っていらっしゃるんですかね。

 私もこの種は地元から結構そういう要望を受けて、行って話を聞いて、現実を見ると、本当にすごいから、これはなかなか、エサをやっている人は隠れちゃって出てこないとか、いろいろそういうものを見てきているので、そのガイドラインだけでできるものか、ちょっと当局の見解を聞きたいですね」


 これに対し、千葉市生活衛生課の本橋氏はこう答えた。


 「荒川区の条例の案が出されたときに、やはり案の段階のときに動物愛護団体からいろいろな意見がありました。その意見として、反対意見として出されたものについては、野良猫の問題で既に対策を講じ効果を上げているほかの自治体の成功例を参考にすべきではないかとか、あと愛護動物に対してみだりに給餌を怠って衰弱させることは虐待ではないかとか、そういうような意見が出されました」


 さらに、生活衛生課の村山課長も出てきて、こう答えた。


 「もう1点のガイドラインで効果が出せるのかという御質問でございますけれども、他の自治体とかを見ると、ガイドラインの作成、県も含めて環境省もせんだって適正飼養ということでのガイドラインをつくったばかりですし、そこら辺で、まず千葉市としてもガイドラインを作成して、状況を見たいなというふうに考えております」

 すると、公明党の奥井憲興氏が、こう述べた。

 「ちょっと何か歯切れが悪いというか、本当にそういう意味ではいろいろ愛護団体の話の猫虐待とか、猫も生命があるわけですから、そういったことをいろいろ考えると、もうちょっと議論する余地があるような気が私もします。

 そういう意味では、もうちょっと議論したほうがいいんじゃないかと、そんな気がします」


 つまり、継続審議を求めたわけである。


 次に、公明党の酒井伸二氏が、こう迫った。酒井.JPG


 「済みません、1点伺いたいと思います。この件は私も非常に関心がございまして、やはり私の地域でも、これは駅周辺なんですけれども、やはりエサやりをやる方がいらっしゃって、やっぱり駅周辺というと、飲食店なんかも多くて、夏場に行ったら、もう私も実際に猫のフンがどれだけ落ちているかというのを現場を何回も確認させていただきましたけれども、物すごいにおいと、やっぱりフンがあって、そういう方をどうしたらいいのかとなって、やっぱり行政に相談しても何もできませんということしか返ってこないという、なかなか本当につらい現状を私も目の当たりのしてきているんですけれども、実際にこの手の苦情なり御相談というのが、過去、ここ何年かで構わないんですけれども、どの程度行政のほうに入っていらっしゃるのかということと、そういったことに対して、行政のほうがどのような対応をされてきたのかという、これだけお伺いしておきたいと思います」


ちなみに、この質問は、前出の公明党マッチポンプ京都市議・吉田孝雄氏の質問と酷似している。


 この質問に対し、生活衛生課の村山課長はこう答えた。


「猫の苦情は、平成18年度が千葉市で485件、19年度で546件、20年度で言いますと606件ございました。606件のうち飼い猫の苦情が264件で、飼い主のいない猫については153件、そのほかの猫に関する苦情相談が189件ということでございます。606件の内訳は汚物、汚臭とか、それが一番多いです。あと捕獲依頼だとか、住居の庭園被害、農作物の被害等々でございます」


 これに対し、公明党の酒井氏は、こう迫った。


 「どう対応してきたのか?」


 村山課長は、こう答えた。


 「基本的に苦情が入りますと、動物保護指導センターで対応しているんでございますけれども、まず基本的には苦情の相手方にまず指導いたします。それで大体1回か2回の指導で改善する場合が多いんですけれども、逆に今回の陳情でも出ています検見川マリンタウンとか、もう一つ若潮ハイツ等では解決していないということでございます。

 多分、酒井委員は、飼い主のいる猫の場合のお話としては……(酒井副委員長「全然違います、あれとは全然別件です」と叫ぶ)

 じゃ、一応そういうことです。以上です」


 次に民主党の千葉市議・白鳥誠氏がこう、質問した。白鳥.JPG


 「ガイドラインをつくって、どういうことを具体的にして、この事例が解決の方向に向かうのかを教えていただきたいことが1点、それから、先ほど動物愛護団体から他の自治体の中で、他市でその条例をつくらなくても解決できる例があるので、その方法をとってほしいということを御紹介されました。その他市の事例がわかれば教えていただきたいと思います」


 これに対し、生活衛生課の村山氏は、こう答えた。


 「まず、ガイドラインで主に、基本的には三本立てと言いますか、まず飼い主の心構え、それから住宅密集地におけます犬や猫の飼育、それから今いろいろ話題になっています地域猫ということで、3章立てみたいな形になるかと思います。この地域猫に関して、いわゆる地域猫活動の紹介といいますか、そういうところで地域の合意だとか活動のルールづくり、エサやりとかトイレの設置や不妊去勢手術等々について指針を示して、適正な飼養ということで市民の皆さんに啓発をしていきたいというふうに考えております」


 次に生活衛生課の本橋氏が「他市での成功例ということで、この地域猫活動については横浜市磯子区のほうからスタートした事業ということで、皆さんも知っている方は多いかと思います。ちなみに成功例としては、やはり横浜の磯子区で始まったその事例が成功例としてあるかと思います」と回答した。


 その後、こんなやり取りがあった。


西巻義通・委員長「それでは、ただいま継続審査を望む意見がございましたので、まず、継続審査とすることについて採決いたします。

 お諮りいたします。「陳情第1号・猫への迷惑な餌やりを禁止する市条例の制定又は千葉市動物の愛護及び管理に関する条例の改正を求める陳情」を継続審査とすることに賛成の方の挙手を求めます。

 (賛成者挙手)


 西巻・委員長「可否同数でございますので、委員長において裁決いたします。継続について、委員長としては反対をします。否決とします。

 継続審査が否決されましたので、これから結論を出していただきます。

 お諮りいたします。「陳情第1号・猫への迷惑な餌やりを禁止する市条例の制定又は千葉市動物の愛護及び管理に関する条例の改正を求める陳情」を採択送付することに賛成の方の挙手を求めます。

 (賛成者挙手)


 西巻委員長「賛成多数、よって、陳情第1号は採択送付と決しました。以上で、案件審査を終わります」
 (続く)

posted by ssk at 15:17| Comment(0) | 連載
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