2015年07月29日

京都市“猫エサやり禁止条例”ができるまで バックボーン 九

 平成26610日午後3時、とある市民が「三毛」の「子猫」「1頭」を自宅で拾い、保健センターに引き渡した。この人物による引き渡しは今回で初めて。周辺での「目撃情報」は「親猫5頭くらい」を「ほぼ毎日」。エサやりは、特定の人「1人」が「夕方」にあげており、エサは「片付けられている」。この子猫は、殺処分された。

 平成2658日午後6時、とある市民が京都中京区で「キジ白」の「子猫」「1頭」を拾い、引き渡した。この人物による引き渡しは今回で初めて。周辺での「目撃情報」は「親猫」を「たまに」。エサやりは、誰か知らない人が「1人くらい」、「深夜」にあげており、エサは「片付けられている」。この子猫も、殺処分された。

 また、こんな不可解なケースもあった。平成26519日午後8時、とある市民が「雑種」の「黒トラ」の「新生子猫」「1頭」を「マンションのベランダに運ばれてきた」のを拾ったという理由で、保健センターに引き渡した。この人物による引き渡しは今回で10回目。周辺での「目撃情報」は「親猫8頭くらい」を「ほぼ毎日」。

 エサやりは、特定の人があげている、にチェックが入っており、手書きで「ご本人」とある。エサやりの時間帯や片付けの有無は空欄で、その他の周辺状況という備考欄には手書きで「ご本人がエサをやっているが、特定の猫に限っており、避妊、去勢手術はすべて行っている。(■■で手術済み)」とある。

 つまり、子猫を引き渡した本人が、エサやりの張本人で、自らエサをやったり不妊、去勢手術している猫から生まれた子ではないから、引き渡したと見受けられる。変なエサやりさんと言わざるを得ない。

 なお、このような変な人ではなく、ちゃんとエサをやって後片付けてしているエリアなのに、子猫を引取って殺処分している事例は他にも多々あった。

 他の自治体でも京都市のようにそうしているのだろうか――。前回、東京都の事例をお伝えしたが、その後、筆者の取材に対し、政令指定都市のいくつかで、京都市のようにはしていない、という趣旨の回答が返ってきた。

 例えば、大阪府堺市は、京都市のようなエサやりの状況を記録する文書はつくっていない、という。

 また、「野良猫へのエサやりをされている方から、所有者不明猫を引き取ることはなく、野良猫へのエサやり状況に関する聞き取りをすることもありません。警察で遺棄事件として取扱いされた仔猫、親猫が死亡したなどにより自活困難になった仔猫などを、引き取ることはございますが、所有者不明猫について、拾得者から拾得に至った経緯を聞き取り、明らかに野良猫と思われる場合には、引き取ることはございません。野良猫(仔猫)に対して「エサやりなどが行われている状態であると判明した場合」も、他の野良猫と同様に、引き取ることはございません」という。

 (続く)

posted by ssk at 23:42| Comment(0) | 連載
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