2017年11月12日

周波数


 先日、うちのかみさんが、猫ボランティアの人と会った折、興味深い話を聞いた。

 そのボランティアが言うには

 「猫は、周波数やにおいで、会話をする」という。

 やはりそうか、と筆者は納得した。 

 前に記したとおり、猫はテレパシーでコミュニケーションをとっている、と筆者は考えている。

 どうやらそれは、周波数のことのようだ。
posted by ssk at 19:20| Comment(0) | 随筆

やまと


女性フィギュアのトリプルアクセルは、大和魂だと筆者は思っている。

源流は無論、伊藤みどりである。

そして、浅田真央の引退後、意外な国籍から、大和魂を継ぐ人物が現れた。

亜米利加人の、長洲未来である。

亜米利加という国籍こそ意外だが、両親が日本人である点、浅田真央の全盛期から競っていた点をみると、納得である。

先日のトリプルアクセルは、多くの日本人の魂に響いたに違いない。
posted by ssk at 19:18| Comment(0) | 随筆

2017年11月05日

たぬき

 あれは数か月前のこと。深夜に突然、ドカンという音がひびいた。

 たぶん、隣人だろうと思い、無視していたのだが、朝、窓の外に置いてあるゴミ箱が、ひっくり返っていた。

 そのさまが、上下さかさまに近い、不自然にみえなくもないひっくり返り方だったため、人間の仕業かもしれない、と思い検証したところ、ゴミ袋の一つが、爪でひっかいたように破れていた。

 野良猫が庭を通るのを見たことがあったので、たぶん、猫だろう、と筆者は推察した。

 それから約二週間後。

 また、ゴミ箱がひっくりかえっていて、同じように破れていた。

 そこで、筆者は、ロック式のゴミ箱を入手した。これだと、人間でなければ開けれないはずであるる。

 それから約二週間後。

 筆者はたまたま深夜に起きていたところ、にわかに、ガタン、と何かが倒れる音がした。

 筆者は、そっと外のライトをつけて、カーテンの隙間からのぞいてみた。

 すると、動物が二匹、ゴミ箱をひっくり返し、開けようとしていた。

 猫が二匹?

 と思いよく見た。

 なんと、たぬきたった。

 だが、ロック式にしたので、いかなる動物でも開けることはできまい、と、やや安心しながら、動向を見守っていた。

 すると、たぬき二匹は、両サイドから、物凄い勢いで、ロックをはずそうとしている。

 まさか開けれまい、

 が、ものの数十秒で、ゴミ箱を開けてしまった。

 その手際の良さは、窃盗団、さながらだった。

 たぬきたちは、お目当てのごみ箱に顔を突っ込もうとした。

 このまま荒らされると、これから先、同じことの繰り返しで、手の打ちようがない。なにしろ、寝静まった時間を見計らって犯行に及ぶのだから。

 これはまずい、と思い、筆者は、ドン、と窓を叩いた。

 すると、たぬき二匹は、こっちを振り返った。

 目が合った。

 すると、にわかに、向かって右側のたぬきは、猛ダッシュで逃げた。

 しかし、左側のたぬきは、こっちを見たまま動かない。

 こう着状態が数秒続いた。

 もっと驚かせよう、と筆者は、窓を開けて、あえて、こぶしを振り上げた。

 たぬきは、数メートル下がって、間合いをとり、まだこっちをジッーとみている。人間に多少、興味を持ったようである。

 すると、にわかに、うちのかみさんも起きてきた。

 加勢が入ったことに驚いたのか、たぬきは、ダッシュでしりぞき、二メートル近くあるフェンスを、ピョン、と軽く飛び越えて、去っていった。

 その後、たぬきは、肝を冷やしたのか、来なくなった。

 なお、筆者はこれまで、皇居の東御苑を散歩しているとき、たぬきを見かけたことはある。が、近づくと、サササっと隠れてしまうので、マジマジとみたことはなかった。

 また、この横浜市の片隅のわが栄区にきてから、小高い山を散策した際、たぬきとみられるガサガサっという物音はしたが、姿をみることはできなかった。

 要するに、たぬきというは、警戒心が強く、めったに人前に出てこないもののようである。

 そのたぬきを、数十センチの距離で、活発に賢く動いている姿を見るという、稀有の経験をした。

 その姿は、映画「平成狸合戦ぽんぽこ」で描かれるリアルなシーンの姿と酷似していた。

 その賢さ、身体能力を目の当たりにした筆者は、古来、たぬきは、へんげして人をばかす特殊な生き物、とされているのが、なんとなくわかった気がした。
posted by ssk at 13:12| Comment(0) | 随筆