2016年09月08日

経済損失年4兆円、発がん物質のカタマリ…たばこ


 平成二十八年九月二日付、のauのニュースサイト


    EZニュースフラッシュ増刊号の「朝刊ピックアップ」で記事 


 「経済損失年4兆円、発がん物質のカタマリ…たばこ」


 を企画、取材、執筆しました。



  31日付の朝日新聞朝刊に「『屋内100%禁煙化を』 日本の対策『世界最低レベル』 たばこ白書案」という記事がある。それによると、厚生労働省の有識者検討会は「喫煙と健康影響」に関する報告書(たばこ白書)案をまとめた。白書をまとめるのは2001年以来、15年ぶりで4回目。31日の検討会で了承を得て、正式に決まる。

 この白書案は、日本の受動喫煙対策を「世界最低レベル」とし、「屋内の100%禁煙化を目指すべきだ」と提言。

 今回、白書として初めて、日本人での喫煙と病気の因果関係を、「確実」「可能性あり」「不明」「無関係の可能性」の4段階で科学的に判定。受動喫煙では、肺がん、虚血性心疾患、脳卒中などを「確実」と認定した。

 世界保健機関(WHO)による各国のたばこ対策7項目への評価では、日本は「受動喫煙からの保護」「マスメディアキャンペーン」「広告、販売促進活動などの禁止要請」の3項目が「最低」で、G7諸国で最悪だったと報告。

 世界の49カ国では、医療機関や大学・学校、飲食店、公共交通機関などの公共の場で「屋内全面禁煙」とする法規制をしているが、日本は努力義務にとどまり、「最低レベル」と判定されていることも紹介。受動喫煙対策で「わが国でも喫煙室を設置することなく、屋内の100%禁煙化を目指すべきだ」としたいう。

 また、同記事には「日本人でたばこを吸わない人が受動喫煙で肺がんを発症・死亡するリスクは、受動喫煙がない人に比べて約13倍に上昇すると、国立がん研究センターを中心とする研究班が31日、発表した。国内の9本の研究論文を統合解析した。日本人で受動喫煙によるがんリスクが科学的に証明されたのは初めて。

19842013年に発表された、喫煙者の夫がいる非喫煙者の妻らを主な対象にした9本の論文を合わせて解析したところ、受動喫煙がある人はない人に比べ、肺がんリスクは1.28倍上昇すると出た。統計学的に明確な差が出た」という。

 なお、この「たばこ白書案」なるものは、厚労省のサイトにアップされている。それは、平成28831日開催の「第2回 喫煙の健康影響に関する検討会 資料」というページ内の「資料3 『喫煙の健康影響に関する検討会報告書(案)』本文」で全590ページの大著である(今後数字等を微修正する可能性あり、下記よりPDFダウンロード可)。


   資料3 「喫煙の健康影響に関する検討会報告書(案)」本文.pdf


 そこには、たばこの経済的影響についても触れている。それによると、たばこは年間で健康関連費用(超過医療費、超過介護費)17,700 億円、生産性損失(直接喫煙および受動喫煙にともなう喫煙関連疾患での入院・死亡による損失、火災による損失など)24,000 億円など、経済損失は総額43,300億円に達するという。(医療経済研究機構2010年調査)

 また、別の学者(後藤氏ら)の99年の調査によると、医療費などたばこの負の影響が年間56,000億円で、たばこの売上等の正の効果は、他産業の波及効果を含め年間28,000億円に留まるという。要するに、2倍もの赤字で年間28,000 億円ものマイナスというわけ。

 また、神谷氏ら(2011)の調査によると、公共施設、職場での全面禁煙規制をした場合の便益(死亡抑制・医療費削減・生産性損失(疾患罹患および喫煙離席)削減・火災減少などの費用削減)と損失(規制導入自体の費用・税収減少・たばこ産業および関連産業の売上げ減少・飲食店の売上げ減少などの費用増大)を金銭換算したところ、便益53,200億円に対し、損失11,600億円と、トータルで41,500億円もの便益となったという。

 要するに、全面禁煙などのたばこ規制を実施すれば、この国は、豊かになる。それをしないのは、一重に、安倍自公政権の不作為の責任である。

 また、健康への影響については、「因果関係あり」のカテゴリーは、「レベル1:科学的証拠は、因果関係を推定するのに十分である」「レベル2:科学的証拠は、因果関係を示唆しているが十分ではない」とし、受動喫煙による健康影響として、下記を挙げている。

 「受動喫煙による健康影響」は、「肺がん レベル1」「鼻腔・副鼻腔がん レベル2」「乳がん レベル2」「虚血性心疾患 レベル1」「脳卒中 レベル1」「臭気・鼻への刺激感 レベル1」「急性呼吸器症状(喘息患者・健常者)レベル2」「急性の呼吸機能低下(喘息患者) レベル2」「慢性呼吸器症状 レベル2」「呼吸機能低下 レベル2」「喘息の発症・コントロール悪化 レベル2」「COPD レベル2

 「妊婦の受動喫煙と低出生体重・胎児発育遅延 レベル2」「小児の受動喫煙と喘息の既往 レベル1」「小児の受動喫煙と喘息の重症化 レベル2」「親の喫煙と小児の喘息発症 レベル2」「受動喫煙と小児の呼吸機能低下 レベル2」「親の喫煙と学童期の咳・痰・喘鳴・息切れ レベル2」「小児の受動喫煙と中耳疾患 レベル2」「妊婦の能動喫煙と乳幼児突然死症候群(SIDS) レベル1」「小児の受動喫煙と乳幼児突然死症候群(SIDS) レベル1」「小児の受動喫煙ととう蝕 レベル2

 また、化学物質については、「喫煙によって発生する主流煙の粒子成分が約4,300種類、ガス成分が約1,000種類の合計約5,300種類」「これらの化学物質には、発がん性があると報告される物質も約70 種類存在している」という。

 また、タバコに含まれる「有害化学物質リスト」も載っている。そこには、労働安全衛生法で、「労働者に健康障害を生ずるおそれのある物」として、取り扱い時に名称や人体に及ぼす作用を記載、といった規制を敷いている有害化学物質も多数入っている。

 例えば、アセトアミド、アクリルアミド、ヒ素、ベンゼン、クレゾール、コバルト、エチルベンゼン、ホルムアルデヒド、ヒドラジン、シアン化水素、鉛、水銀、ナフタレン、ニッケル、ニトロベンゼン、ニトロメタン、酸化プロピレン、一酸化窒素など。

 また、同法で、防毒マスクを義務付けている一酸化炭素やアンモニアも入っている。

 さらにウラン235、ウラン238も入っている。

 受動喫煙により、たばこを吸っていない人たちは、強制的に有害物質を体内に取り込んでいる。

 なお、受動喫煙対策を実施し、たばこ煙の曝露を抑制することで、長期的な発がんのみならず、「咳、痰、のどの痛み、歯をみがくときの吐き気、胃痛、胸やけ、皮膚が痒い、顔色が悪い、息切れ、動悸、筋肉痛、など各種自覚症状」も、低下するというが、これほど有害物質が入っているのだから、うなずける。

 全国にあまたいる受動喫煙被害者たちは、死ぬまで泣き寝入りをしているつもりなのだろうか。(佐々木奎一)

posted by ssk at 20:29| Comment(0) | 記事

京都市“猫エサやり禁止条例”ができるまで  エサやり禁止プロジェクトチーム 四十五

 「2年後になるんですけど,その数が,そういう対象になる野良猫がどれぐらいいるかということにもよるとは思うんですが,そういう,どうしても解決のつかないものについては譲渡をするなり,一時的にセンターにお預かりして譲渡するなりする方法をちょっと考えていったらどうかなとか思っています」

 このように、、役人の土井氏は、いかにもやり気のなさそうな、猫のことを何も考えいないような発言をした。

 これに対し、中村氏は、

 「あれですよ,日本一の動物愛護センターを造ろうと言っているんですよ。それで,今のような,猫が数によっては収容できませんとか,そんなこと今から言ってどうしますの。当然,今のようなケースやったら,まず,やって,ケアして譲渡する方向へ持っていくというのが一番であって,それでも譲渡できひんかったら生涯預るというのが,新しいこれからの愛護センターの使命やというのが本来のあるべき姿やと思うので,一つ,しかと,その辺,頭に置いてこれから取り組んでください。」

 と釘を刺した。

 (続く)

posted by ssk at 12:01| Comment(0) | 連載